元ネタ:http://d.hatena.ne.jp/tell-a-lie/20090417/p2 を自分に置き換えてみたものです。
僕が、という一人称を使う時は若い時のしょっぱさであろう今について書く時だ。
しかも睡眠不足でハイな状態でテキストエディタは使っているが一気通貫に書こうとしていて、
その結果たるや想像するまでも自分に対するやるせなさが約束されているのだけれど、仕方が無い。
そういう時もある、と思いたい。そういう時でなければ今のことなど書こうとも思わないだろう。
書こうとも思わない内容だけれど最近はいつもの様に思う、それは僕が2浪の末に入学した大学のことだ。
この季節になるといわゆるフレッシュマンたちが大学に溢れ出るので我が身と対比して今日も落ち込むのだけれど、
その落ち込みの一助となるのが今の大学生活での思いなのだった。
僕が現役受験生をしていた年は(当時は過剰に意識していたが)旧教育課程の最終年で、
まして文系としての今後に夢も希望もなくなってしまった自分など理系しかないのではないかという状況だった。
理系という括りに安易なイメージがあったわけではなく(といより文理分けの直前まで理系志望だった)、
自分を省みた時に文系の学問(というか外国語)に興味がなくなったと分かっていての忌避だった。
そんな理系の知識なし能力なし根性なしと「ないない尽くし」の文系男がとったのが
宇宙工学、ようするにスペースエンジニアこそ才能がなくては駄目なのではないか、
「なにを夢見てるのです。あなたが今しようとしているのは非現実的です。顔洗って出直してきなさい。
(多分本心は)文系のまま浪人させて有名大学の合格者数をのばしたいのです。(実際、全額授業料免除の権利?をもらっていた)」
理転だから1年で宇宙工学のできる大学(某国立を目指していた)に合格できないとする根拠は全くないが、
実際にはゴールデンウィークが来る前までのものの1週間で根性がないため挫折して文系に戻ってしまった僕で、
モチベーションも下がり今思うと鬱病であったと思うような精神状態(自殺を本気で考えていた)で
無条件に2浪に走り、2浪目を迎えるにあたって両親と自分の心にこの1年出来るところまであきらめずに地道にやってみると誓って理系に改めて転向したのだった。
へたれな男、追い詰めりゃ受かる。常に襲う不安をぬぐい、試験をうけて、某私大の理学系の学部に受かった僕は
「(心の中の)大学生はとても楽しく振る舞っていて、またきれいな女性(恐らく彼女だろうか)ととても親密だ」という事が努力もなしに手に入るであろうというとんでもない感覚のまま、大学に入った(ちなみに第一志望の宇宙工学の勉強できる国立から合格通知をもらうことはなかった)。1月前に意中の人ができ、たった何回かの会話だけで何の進展もない日々を重ね、1年時の単位も多少サボりはした為いくつか落としはしたが無事2年になった僕は意中の人を彼女にするという夢と幻想を抱いたまま結局3年を迎えた。
何度か目が合うその人はすごくかわいらしい顔をしていて、好きです付き合ってください、と僕は言葉には出さず伝えていた。
その熱い思いを胸にしつついつものようにバイト先へ、電車に乗り、乗り換えの駅に着いた時にそれは起こった。
「あの子が男と歩いてる!」突然響く心臓の鼓動と見間違えだというささやき。突然のことでまさに何が何だか分からない僕は乗り換えのホームの方向へ向かうが、事態を理解する暇もなくいつかお付き合いをするんだという幻想は脳内を追い出され、そして平穏な気持ちになる事はなかった。
元ネタの人が続きを書いていらっしゃって、気分がハイのままなら、つづく、かもしれない。