2009-03-09

厚労省は大きすぎる

年金健康保険失業保険の実務を抱え込み、莫大な人員と資産を持ち、天下り先を抱え込んでいるから、大きすぎるのである。

細かく分割しても、見た目が小さくなるだけでやっている事は変わらないとなれば、時間無駄でしかない。そもそも、厚生省労働省をまとめたのは、人民生産力を高め、維持する為の施政を一元化する為であり、政府企業に対する指導力を発揮させる為である。しかし、実際には、年金の支払い原資不足や、雇用の消滅といった問題に対し指導力どころではない状態にある。

厚労大臣を火中の栗と評するのは、政治献金の出し手である企業に対し、労働者有権者の立場を主張していかなければならないポストだからである。年金健康保険の問題は納税預金のような払い出し書が無ければ引き出せない口座を使って積み立て、残高を常に明示する方法によって解決可能であり、解決方法が存在する問題では火中の栗にはならない。

ハローワークにしても、年金事務所にしても、労働基準監督所にしても、個別の敷地を持ち、自前の建物を持ち、現地採用の人員を抱え込んでいる。郵政省以上に無駄が多い組織である事は自明である。

厚労省が抱え込んでいる実務を全て統合するというのは、一番ぬるい処分である。民間や地方自治体に引き渡し、実務関係の人員を減らしていくというのが本筋である。省庁の序列において、国家予算に占める割合が重要度であり、抱える人員や利権が多ければ多いほど、省庁の序列を上げられるという間違った考えが暴走した結果の一つが、今の厚労省の姿である。

他にも、国土交通省関連の陸運局や河川局や道路土木事務所とか、輸入小麦や輸入豚肉の国内産業保護の為の価格維持制度が、関税ではないからという理由で農水省収入となっている等、探せばいくらでも合理化のネタは出てくる。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん