2009-02-06

論長論短 No.82「 弱った会社の前兆(上)」 宋文洲

世の中では不況ばかりクローズアップされていますが、台風が来ているのだからお天気に文句をいっても始まりません。会社も個人もこの際自ら強くなるしかありませんし、強くなるチャンスでもあります。

今日は景気と関係なく弱り始めた会社の兆候を述べたいと思います。自分経験とさまざまな企業コンサルティングを通じて感じたことですので独断と偏見に満ちているかもしれません。お許しください。

(1)会議が多くなる

不思議なことに会社が弱くなるとやたらと会議が増えます。部長や役員のスケジュールを覗いてみると会議で大半の時間を占めています。その分、必ず部下を巻き込んでいるので会議室が足りない状況が続きます。末期症状になると企業なのに「○○○委員会」とか「○○○協議会」のような役所的な会議組織までが出来上がります。会っても議論しない、議論しても実行しない、実行しても検証しない、検証しても責任を取らない。会議の多い組織は絶対責任に辿り着かないのです。

(2)同じやり方が3ヶ月以上続く

朝礼や発表会など、どこの会社にも定期的な行事があります。その定期的な行事が同じやり方で3ヶ月以上続く会社はだいたい弱っています。もともと行事の目的は何らかの経営課題を解決するためにあります。3ヶ月もすればだいたいボトルネックが移動しているはずです。それにも関わらず以前の課題のための形を取り続けることは怠慢の始まりです。

(3)取締役が営業しない

取締役クラスの偉い人が営業しない会社に良い会社はありません。役員やそれに該当するリーダーが営業にいくことに以下のような重大な意義があります。

顧客を知る。事業を知る。変化を知る。現場を知る。

社員がトップの動きをみてモチベーションが上がる。

以上の2点が大事にされていない会社は弱まります。

(4)美男美女が増える

偏見かもしれませんが、このような傾向を感じてなりません。昔有名なベンチャー投資家が「美人秘書を持つベンチャー経営者ダメ」という「偏見」を持っていましたが、堀江さんなどの「風雲児」をみて見事にそれは当たりました。たぶん見栄や格好を気にすると組織が甘くなると思います。

To be continued. 再来週は残りの半分を披露します。)

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