私は
http://anond.hatelabo.jp/20090104202942 と
http://anond.hatelabo.jp/20090104214625 を書いた者です。
(http://anond.hatelabo.jp/20090105134129 を書いたのは私ではありませんが傾聴に値する意見だと思います)
それはおかしいです。
博愛せよというテーマの中には、博愛しない人は迫害せよというテーマは含まれません。
博愛しない人も博愛せよが博愛のテーマですから。
私は寡聞にして「博愛する」という動詞を見聞きしたことがありませんが、
言葉尻をとらえて論難するつもりはないので、概ね「あまねく他者を愛する」という程度の意味だと解釈することにします。
(この解釈が不当だと思われるなら、補足説明をお願いします)
さて、ここから本題です。
博愛せよというテーマの中に
博愛しない人は迫害せよというテーマが含まれないのは当然のことです。
その点について、私はあなたと全く同意見です。
「ロボット三原則」を容認する人は博愛しない人であるとは私は考えません。
博愛のテーマが求める愛の対象には黒人やオタクは当然に含まれますが、
ロボットが含まれるかどうかについては疑義があるからです。
しかし、議論の都合上、ここでは、愛の対象にはロボットも当然含まれるものだと仮定することにしましょう。
すると、「ロボット三原則」を容認する人は、
あまねく他者(ロボットを含む)を愛すべきであるのにロボットを愛の対象から除外するがゆえに、
博愛しない人だということになります。
では、博愛のテーマに従う人は「ロボット三原則」をどう扱うべきでしょうか?
もちろん博愛のテーマに従う人は当然それを容認することはできません。
博愛のテーマに従う人は「ロボット三原則」を否定しなければなりません。
(言うまでもなく、これは私自身の見解ではありません。3の仮定に基づけばそういうことになるということです)
しかし、博愛のテーマに従う人は、「ロボット三原則」を容認する人に対しては、
「ロボット三原則」を容認しない人を愛するのと同じように愛さなければなりません。
「ロボット三原則」を容認する人だから愛さなくてもよい、ということにはならないのです。
4及び5から、博愛のテーマに従う人は、
「ロボット三原則」を否定しつつ、「ロボット三原則」を容認する人を愛すべきです。
これは一見すると矛盾しているようにも思われますが、
なぜなら、愛するということは無批判に何でも受け入れるということではないからです。
博愛のテーマに従う人は「ロボット三原則」を容認する人を愛しつつも、
「ロボット三原則」の愚を説いて、考えを改めるように求めることができます。
説得がうまくいけば、もはや「ロボット三原則」を巡る葛藤は解消しますし、
うまくいかなくても、少なくとも博愛のテーマの一貫性は保たれます。
7で述べたことは、おそらくは
ただ、できれば、博愛して欲しい。迫害はいけないことだと思う。
と表明する事まで は博愛のテーマの範疇に入ると思います。
というあなたの主張と完全に同じではないにせよ、かなり近いものだと思います。
私とあなたの間にはそう大きな意見の隔たりはありません。
(私は3を単に議論の都合上の仮定として扱うので、その点では大きく食い違っているわけですが)
さて、先に私はこのように述べました。
これは、6で述べた
と同じことを言ったつもりです。
私には「人間の心理構造を否定」するという言い回しが、博愛のテーマに悖るものだと思われたからです。
また、私は続けてこのようにも言いました。
ここで私が「極論への道をひらく」という言い回しを採用したのは、
人間の心理構造を否定することから、人権無視の考えが論理的に帰結するわけではないからです。
それはおかしいです。
とあなたが言われるのは、論理的観点からの反論としてはもっともです。
しかし、幸か不幸か、人間は常に完全に論理的に正しい思考ができる生物ではありません。
論理的には無限の隔たりがあったとしても、外見上の類似を手がかりとして
心理的に直結するということが世の中にはままあるのです。
「極論への道をひらく」という言い回しで私が言いたかったのはそのことです。
本来論理的には直結しないものどうしを、類似を手がかりとして結びつけるという心の働きは
常に忌むべきものだというわけではありません。
人間が論理的に正しい思考のみに囚われてたなら、多くの藝術は存在を許されなかったことでしょう。
ですが、精密で慎重な議論を行うべき場では、心理的飛躍にはある程度のブレーキが必要です。
最後に、論理的には直結しないのに外見上の類似により心理的に繋げてしまった例をひとつ挙げます。
「ロボットだから人権はいらない」と「黒人だから人権はいらない」と「オタクだから人権はいらない」は
特定のカテゴリーに属する存在者を、そのカテゴリーに属するがゆえに人権不要とみなすという点で共通しています。
推論の形で表せば「xは○○である。○○には人権はいらない。ゆえにxには人権はいらない」という同じ構造があります。
しかしながら、(当たり前のことですが)ロボットと黒人とオタクは同一のカテゴリーではありません。
従って、「ロボットだから人権はいらない」と「黒人だから人権はいらない」と「オタクだから人権はいらない」は
論理的には「まったく同じ物」ではありません。
これら3つの思想が実質的に同じであるのか、それとも形式的構造が同じだけで中身は全然別なのかは
詳しく吟味検討しなければわからないことです。
しかし、ときに人はそのような検討を抜きにして、直ちに3つの思想を同一視することがあります。
長文失礼しました。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従し...
ロボットだから人権はいらないというセリフは。 黒人だから人権はいらない。 オタクだから人権はいらない=オタクだからイジメようぜ。 という思想とまったく同じ物なんだな...
私は http://anond.hatelabo.jp/20090104202942 と http://anond.hatelabo.jp/20090104214625 を書いた者です。 (http://anond.hatelabo.jp/20090105134129 を書いたのは私ではありませんが傾聴に値する意見だと思います...
ロボット三原則を否定しているわけではなく ロボット三原則を容認する人間の心理構造を否定しているのですが?
ロボット三原則を否定しているわけではなく ロボット三原則を容認する人間の心理構造を否定しているのですが? ロボット三原則を容認する人間の心理構造を否定するのは危険です。...
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> http://anond.hatelabo.jp/20090104201652 有機物であるのは生命の条件か? 「普通に」って言ってるのは多分「現代の」「空気読める」人類の認識の話をしてると思うんだが、俺はそもそもSF級...
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本当に話が通じないな……。 「有機物」ってのは、もともと物質の中で「生物にしか作り出せない物質」と思われていたものだよ(それも間違いだったが)。「生命の定義」じゃなくて「...
法人は法人であって人ではない。 ロボットに人権は認められるべきではないという私の立場は変わらない。 しかし、尊厳がないとまでは言っていない。 ロボットにはロボット権を与え...
ロボット工学三原則、よく見りゃ家電三原則
http://anond.hatelabo.jp/20090104192905 「安全性」「利便性」「耐久性」という工業製品の三原則を言い換えただけなんだ。「人間にとって」安全に使える、便利に使える、長いこと使えるって意...
どっかのエントリは、最後の一行が実に良かった。わろた。参考にする。 さて、http://anond.hatelabo.jp/20090104192905の増田さんには、ぜひともアンドリューNDR114を見ていただいて、その感想を...
> http://anond.hatelabo.jp/20090106154017 さらっと難しい設題だな……。 「アンドリューNDR114」のタイトルすら知らなかった俺に、 ガチの SF 読みと議論できるような素地はないんだが、どうせだ...