2008-05-04

http://anond.hatelabo.jp/20080504122757

とりいそぎネット上にある情報をもってきてみたお

http://www.ne.jp/asahi/masa/private/history/roman/lex.html

ユリウス正式婚姻法の欄ね。

こんなにごつい法律で飴とムチをふるわなくちゃいけないくらい少子化が問題化していたんだと思う

下に引用してみたけど「女性の場合」の項目が随分大鉈ふるった政策してるよー

「第三子の誕生で初めて税免除」から推測するに、三人目を産むケースは珍しかったんじゃないかと。

大多数の女が三人産んでれば、優遇する意味なんかないし。

ユリウス正式婚姻法(前18年成立、前15年実施)

 アウグストゥス提出の法案で、元老院議員階級騎士階級に属する人が対象。男は25歳??60歳、女は20歳??50歳の圏内にある限り、結婚していなければいろいろな不利が課されるという法律

男性の場合)

 第一子の誕生で初めて、法定相続人以外にも遺産を相続させることができる。

 また、独身男性は以下のような公生活上の不利が課される。

1.市民集会での投票で決まる政務官職は、獲得票数が同じならば、独身者より既婚者、既婚者の中でも子を持つ者、子を持つ者の中でも数が多い者、という順で優先されるように変わった。

2.元老院での議席取得も、資格能力ともが同一線上にある者ならば、上の順位で優先される。

3.元老院属州に赴任する総督の人選も、上の順位が準用された。

4.各政務官職間には休職期間が設定されていたが、子1人につき1年間の休職期間の短縮が決まり、子を多く持つ者が、国家の要職を次々に歴任することができた。

女性の場合)

(1)未亡人の場合でも、子がいなければ、1年以内に再婚しなければ独身並とされる。

(2)子を持たない独身女性は、50歳を越えると、いかなる相続権も認められず、また5万セステルティウス以上の資産を有する権利を失い、誰かに譲渡しなければならなかった。

(3)2万セステルティウス以上の資産を持つ独身女性には、年齢に関わらず、結婚するまでの毎年、収入の1%を国家に納めなければならなかった。なお、第三子の誕生で初めて税免除された。

(4)3人の子をなした女性は、実家の父親に公使権のある「家父長権」から解放され、自らの資産を自由に遺贈することができ、他人からの遺贈も自由であるといった、経済上の男女平等保証された。

また、奨励されない結婚として、次の二例が明記された。

(1)規定圏外の年齢の者の間での結婚

 法律で禁止されてはいなかったが、夫と妻の双方が規定の年齢枠外にある場合、また、夫と妻のどちらか一方が規定の年齢枠外の場合、夫の死後の遺産相続権は妻には認められず、没収された遺産は国庫に納められるという税制面の不利があった。

(2)いかがわしい職業の者との結婚

 法律で禁止されてはいなかったが、正式の婚姻とは認められず、独身と同じ扱いをされた。

 離婚については、公表が義務づけられ、この公表も7人のローマ市民権保持者の承認なしには受理はされない。義務を怠った場合、罰則が科された。そして、離婚の可否は、元老院議員を長とした委員会での採決を必要とした。

記事への反応 -
  • http://anond.hatelabo.jp/20080504024840 そりゃ有益だろ。子供はいずれ労働をして社会にカネを生み出すからな。 しかし死んでしまえば金なんて使えないし、金の価値自体が暴落することだって...

    • http://anond.hatelabo.jp/20080504032459 私も同意。 今の先進国の少子化問題って、人間の生物としての本能なんじゃないかと私は思っている。 動物は、繁殖だけが本能で、それが際限なく繰り返さ...

      • http://anond.hatelabo.jp/20080504091758 今の先進国の少子化問題って、人間の生物としての本能なんじゃないかと私は思っている。 おっとちょっと待った。俺はそれには賛成しないぞ。「本能」...

        • 自分も本能ではないと思う。 でも、よその地域と比較してある程度文化が成熟しちゃった地域では少子化が進行しやすいんだよね。 価値観が多様化して、子供作らなくても世間的に許さ...

          • アダム・スミスが、有閑階級の婦人は一人の子を産むことすら困難な例は珍しくないが、労働者階級では10人以上の子を持つ例も珍しくない、みたいなことを書いてたっけなあ。そのメカ...

            • とりいそぎネット上にある情報をもってきてみたお http://www.ne.jp/asahi/masa/private/history/roman/lex.html ユリウス正式婚姻法の欄ね。 こんなにごつい法律で飴とムチをふるわなくちゃいけないく...

            • そのメカニズム 貴族階級はセックス以外の娯楽があるからというのが有力だけれども、身体能力が衰えているというのもあると思う。

            • 貧しい人にとって子どもは労働力、裕福な人にとって子どもはコスト。

          • それはごもっともだけど、元々の話となんの関係があるの?

          • 日本の少子化にいちばん効く薬は、一度日本経済が世界のソレに比べてどん底くらいにまで落ちることだと思う。 そうなったらますます産み控える人が増えるだけだと思うけど。 どん...

      • 自然と子供を欲しがらない人間が増えた上での少子化なら生物の本能と言えるけど、 実際は子供が欲しいけど産めない人間が増えたと言うだけだから、本能とは言えないのでは

    • 同じことだ。学問的方法などとエラそうに言うのなら、あなたの定義する「価値」およびその妥当性を「学問的」に述べてみよ。言っておくが「金」はその「価値」としては不適切だぞ。...

      • 現状では教育のために金が必要なんだから金に価値は認められるんじゃないのー? 技術や知識が必要なときもその技術なんかを持ってる人を金で雇えば解決するし

    • 先進国で人口抑制すべきって話には必ずしもなんないと思うけど。 なぜなら、基本的には高等教育を受け技術や知見の進歩に貢献しやすい人間を育てる土壌が整っているから。 人口爆発...

      • 先進国で人口抑制すべきって話には必ずしもなんないと思うけど。 なぜなら、基本的には高等教育を受け技術や知見の進歩に貢献しやすい人間を育てる土壌が整っているから。 技術や...

        • 君の言い分を全面的に認めても、途上国においては「子供がいない人間は子供がいる人間より社会的価値が低い」という君の主張は通らないことになるが。 途上国では通らなくていい...

          • 途上国では通らなくていいよ。俺は日本の話してるからさ。 生物学的云々という大風呂敷からえらく縮小したものだな。しかしどちらにしたところで君は自分の主張の有効性を納得さ...

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