2024-03-17

春の中に佇む暖かい夜が好き

ようやく冬があけて、夜になっても寒くない。

気分転換に外へ出ると暖かい風が頬を撫でる。

何処に向かうでもなく目的を定めず少し歩こう。

街灯が柔らかい明かりを灯し、何処からともなく家庭の匂いが漂ってくる。

暑くも寒くもない、ちょうどの心地よさ。

まるで夢の中にいるようで、何もないのに心が躍り、何もないから心が躍る。

気づくと少し先にコンビニがある。

立ち寄って、少し火照った身体を冷ますようにアイスを買った。

食べながら歩いて、アイスが美味しくて思わず微笑んでしまう。

ふと顔を上げると月が綺麗で、立ち止まって見惚れてしまう。猫が道路を過り雲が月を覆う。ちょっと驚き、苦笑する。それでも世界の美しさを思い出した気がするんだ。

  • あと1、2か月して色んな木の花が咲いたりすると空気の香りが超うきうきする。いまでも梅とか水仙とか夢のような良い匂いだけど。

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