2022-12-03

W杯番狂わせが起こったペルトリ対プルムの終盤解説その2

残りカカット12

ここでようやくペルトリがプルムのサンをキュエット。正確には、前カカットのスングでキュエットするようサンに仕掛けられていた。

すかさずプルムはキュエットしたサンを捨て、ペーアを挟んだ。

まだこの段階ではペルトリに焦った様子は見られなかったが、次の手でプルムがトトンを配置したのに気付いた時、初めて眉が歪んだ。

ペルトリは若かったのだ、キュエットするほどに。

後は老獪なプルムの掌上だった。

残りカカット8、シシンの鐘が鳴る。ローイド直後にペルファがスナーグーのリリをスング。

「ペルトリの鐘」ことタテモはカバーにまわる他なく、デレに染め上げるまで鳴りを潜めた。

残りカカット4。ペーアが唸りを上げる。トトンのリリをローイドするとパンジラ大輪の花を咲かせた。さらにキュエットするサン。タテモは無視してスング、ローイドを繰り返すが、25年ぶりの記録更新となった68サナーフも虚しくパラコの壺に沈む。

残りカカット2。耐えに耐えたプルムの手は微かに震えていたが、表情にはいもの笑みが湛えられていた。タテモのキュエットをレキ-レキア-レキリア-レキアとすると、キュエットしたサンを捨てペルファを挟み、リスクを冒すことなく収めた。

プルムは圧巻の45コリ2ユド。最終的に失ったのはサンの4ルドのみ。ペルトリは6コリ2ユド。結果だけを見れば、見た目どおり「祖母と孫」だ。

ペルトリに驕りは無かった。そして、悲劇経験もまた無かった。プルムはかつて、ケドン大陸のシッカをテクメードされ、這々の態でサリングされた。その時アレンバでカスートしたのがトトンとサンだった。「ペルトリの鐘」は「ケドンカスート」に溶かされ、パンジラの花びらが舞う。テクメードされた少女プルムの涙は報われたのだ。

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