なぜ僕には自力で飛べないのだろう。都合の良い風が吹かなければ頼りなく墜落してしまうのだろう。
きのう吹いていた僕をどこかに連れていってくれる希望に満ちた風は、今日になったら荒れ狂う向かい風にかわってた。
飛行機はいいな。そのハイテクなエンジンを僕にもくれよ。でももらったところで積載オーバーか。
そもそも空を飛べてるだけで十分なのかもしれない。僕に翼があることに感謝しなくちゃ。僕はただ甘えていただけなんだ。
僕は飛行機を目指す必要なんてないじゃないか。
飛行機のようにスピードはでなくても、派手に墜落したりハイジャックされることもないもんな。
自力で飛べないグライダーならグライダーらしく優雅に滑空してやろう。
これが僕のアイデンティティ。グライダーでもいいですよね。
Permalink | 記事への反応(0) | 23:45
ツイートシェア