俺は平民の軍みたいな奴でリーダーっつーか革命の志士みたいな感じのポジション。
立ち上がれ!みたいな演説をしていた。
するとその中の一人がけだるそうに自分語りをはじめた。
聞いてみると、彼は長年追い求めていた財宝をとうとう見つけたらしい。
その財宝を見つけた瞬間まぶしく光って見えたという。
しかし、その財宝を家に持って帰ると、どうもおもちゃのお金のような、財宝もおもちゃじみている。
しかし、長年追い求めてきたそれを、おもちゃであると直視できない。
恐ろしくて恐ろしくて直視できず、ここ1年半はすごしてきたという。
これを聞いて恐ろしくなった。
もう当に自分の求めていたソレがおもちゃだったことに俺も気づいてるんじゃないか。
そういう根源的な恐怖にとらわれた。
しかし、目の前の軍を壊してしまうことはもうできない。突っ切るしかない。
恐ろしくて恐ろしくてたまらなくなった。
「おもちゃ」が現実生活で何に当たるのか、知りたく思った。