2014-08-20

おかあさんが死んで、1ヶ月ちょっと経った。

一度だけ、おかあさんの夢を見た。

在りし日のように、背を向けた状態で、俺に何かボソボソ言ってた。

でもその時、これは夢だ、と思った。だから、思いっきり抱きついた。

そしたら、あったかい。おかあさん、あったかい。

もう訳分からず目を開けたら、俺は両手を自分の腹に当てていた。

だんだん、涙ぐむことはなくなってきた。

いつもの生活に戻っていく。時間が解決してくれることは、なんとなく分かってた。

でも、自分の中にある、おかあさんの生きた軌跡は、忘れたくない。

今、俺は生きている。おかあさんは死んだ。俺も、あとどれくらいか知らんけど、死ぬ

人間、早かれ遅かれ死ぬ

おかあさんは、死ぬ直前、何を思って死んだんだろうか?

伝えたかったこと、たくさんあったろうに。

少し前から、おかあさんに言おうと思ってたこと、言えなかった。これまで、ありがとうも言えず、だから

言いたかった。

おかあさん、ありがとう

実家にある、おかあさんの物は、まだ、そのまま。服、くつ、台所まわり、冷凍庫の中、財布。

でも、まだやっぱりつらいよ。

おかあさんが突然いなくなって、1ケ月ちょっと

俺には、何を言いたかったのかなあ。夢の中に出てきて、言ってくれんかなあ。

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