夢をあきらめる口実が欲しくて業界に入った。
就職活動のときは通るなんて思ってなかった。
たくさん蹴られて、自分には向かないと自覚して細々と生きるつもりだった。
けど良く分からない理由で夢だった業界に入れた。
業界の他の人や同期は熱気に溢れたすごい人物ばかりだ。
自分だけが小物で、能力も性格も合わない。
今は辞めさせられる口実が欲しくて働いている。
この業界に居続けることが辛い。
業界に憧れて、それでも運悪く入れなかった人たちには申し訳がない。
それでも自分はクビになりたい。
心が弱いから言い訳する口実が欲しいのだ。
「自分は能力やセンスが足りなかったから失敗した」という口実が。
心が弱いから自分から辞めることすらできない。
ただ静かに無能なまま、衰弱しながら、じっと破滅を待つしかない。
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