2010-03-22

週刊誌記者の取材に心が汚れた

ttp://japan.cnet.com/blog/sasaki/2009/05/26/entry_27022642/

記者裁判は今後も戦っていくんですかね」

 私「民事の話は聞いていないのでよくわかりません。でも刑事裁判については、有罪判決はとうてい承伏できないので、今後も戦っていくという話はしてました」

 記者刑事も民事も徹底的に戦っていくということなんですね」

 私「……ちょっと待ってください。民事で戦っていくかどうかは聞いてません。刑事について戦っていくという話を私は聞いただけですよ?」

 この記者がどういう本心で取材してきたのかは、私は彼ではないので本当のところはわからない。しかしマスメディア出身で、いまも取材活動を仕事の中心に据えている私としては、この記者が何を考えていたのかはある程度は推測できる。それはつまり、こういう記事を書きたいということなのだ。

 「テレビなどのマスメディアからは相手にされなくなったホリエモンは、ブログYouTubeのような自分メディアを作ってそこで閉じこもって細々と情報発信」「60億円の民事訴訟に敗訴したホリエモン、必死で裁判で戦っていくとやせ我慢」

 予定調和世界である。

 そういうようなシナリオを描くのは勝手だが、しかしそのシナリオ事実とは著しく乖離している。しかし著しくリアリティがないとしても、その記者自分意見として「ホリエモンは貧すりゃ鈍す」と主張したいのならまだ理解できるが、彼らの発想はそうではない。堀江さんに取材した私を引っかけ質問で誘導して、「最近ホリエモンに取材したジャーナリスト佐々木氏によれば、ホリエモンはすっかり貧すりゃ鈍すになっているようだ」と他者に責任をおっかぶせてリアリティのかけらもないでっち上げ記事を書きたいだけなのだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん