2010-03-20

「やはり来たか。さすがだメイトリクス」

引っ越してきたばかりの山荘。開けてもいないロケットランチャーが壁際に並べられただけの無機質な光景のなかで、ベネットの目に映るのはメイトリクスだけだった。

「遅かったじゃないか。行ったかと思ったよ」

「とんでもねえ、待ってたんだ」

優しい目でベネットを見やったメイトリクスは、がさごそと軍放出品ストアーの袋をひろげる。

サンドイッチお待ちどー」

心なしか頬や額を赤く染めたベネットが答える。

「中身はなんだこれ」

気だるげに上半身をもちあげ、サンドイッチを受け取るベネット。その腹に、そっと鉄パイプを貫通させるメイトリクス。

地獄に落ちろベネット!」

メイトリクスの問いに、腹から蒸気を出しながらベネットが答える。

「てめえはもう終わりだあ!!」

ナイフなんか捨ててかかってこいよベネット!」

控えめな声とともに、ベネットを殴るメイトリクス。

「眉間なんか狙ってやるものか!ボールを吹っ飛ばしてやる!」

メイトリクスは、そのまま自分の拳ををパンチする。

「腕の調子はどんなだ大佐ぁ!」

「こっちへ来て確かめてみろ!」

ふたりの影はひとつひとつに溶け合い、そして明かりもほのかになっていくのであった。

http://anond.hatelabo.jp/20100320035305

記事への反応 -
  • 「来て、くれたんだね」 引っ越してきたばかりの部屋。開けてもいない段ボール箱が壁際に並べられただけの無機質な光景のなかで、ありがみんの目に映るのはめいぼうじんだけだった...

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    • めいちゃんは「男の娘」でTS大好きっ子です

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