2010-03-24

http://anond.hatelabo.jp/20100320035305

「んんっ けふっ」

めいぼうじんがなんどか咳払いをする。

南向きの大きめな窓から、朝日差し込んでいた。

カーテン越しの柔らかい光が、ありがみんの細いシルエットをコントラスト饒かに見せる。

 

「めいぼうじん 風邪ひいた?」

ありがみんの声が響く。陶然とありがみんの影を見つめていためいぼうじんは、その声によって我に返った。

 

「いや、あーあー。大丈夫だとおもう」

多少大げさに声を出し、のどの調子を確かめる。

 

「本当?」

いつのまにかベッドから降りたありがみんは、細く透き通った指でめいぼうじんの前髪を持ち上げた。

「んー。やっぱこれじゃわっかんないかな」

めいぼうじんに抵抗する隙をあたえず、すばやくおでこをくっつけてしばらく静止するふたり。

 

「えっ」

 

わずかに、頬を赤らめたありがみんが、めいぼうじんをやさしく引き剥がす。

抵抗せずにおでこを離しためいぼうじんは、軽やかに微笑みながら立ち上がった。

 

「シャワー。浴びてくるね?」

部屋を出るめいぼうじんの背中を、ありがみんのやさしい視線が追いかける。

 

「絶対、のぞかないでよ?」

「えっ」

 

うそうそ、昨日はありがとう。床に寝させてごめんね? とってもうれしかった」

その言葉の後半は、ドアが閉まる音にかき消された。

記事への反応 -
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