2009-08-04

逆宣伝という発想

特定の事物を極力広めないようにするにはどうすればいいか?

メジャーになると消費され使い古されてしまう」というアンチ消費主義思想の俺にとって、このことは重要命題だ。

なるべく周知させない活動のことを仮に「逆宣伝」と呼ぼう。逆宣伝するには、どうしたらいいか?

これは実に難しい。なぜなら宣伝活動であれば、他者がどんなにあがこうと、ある程度のレベルまでは達成できる。

例えば、お金を沢山使うことで周知させたりできる。しかし、逆宣伝の場合、他者がクチコミなどで宣伝してしまうリスクがある。

いくら頑張ろうが、有志の手で周知させられる恐れがあるため、「いかに人々の宣伝活動を抑制するか」が上記の命題達成のためのサブ課題となる。

また、「情報を一定の会員の内部だけで流れるように囲い込むこと」も重大なサブ課題である。

非常に難しい命題ではあるが、やる価値はある。

ちょっと考えてみて欲しい。

いまの世の中はネットがあるため、ネットで誰かが晒す(ネットクチコミすることをあえてこう呼ばせてもらう)ことで、

たちまち広まってしまい、良質なもの・興味深いものであれば、いとも簡単に周知されてしまう可能性がある。

その結果、我々が普段接している良い商品サービスというのは、大多数が宣伝により周知され消費され使い古されたものである。

大衆の手垢のついていない、純粋意味で良質な商品サービスというものが皆無に近い。

ビジネスロジックに乗っかった、一般人の要求に迎合したような商品サービスばかりで、まったく吐き気がする。

オカネや多数決に支配されるとワンパターンになるしロクなことがない。

よくネットの人が「オープン正義」的なことを言っているけど、共有というと聞こえは良いが、ぶっちゃけそれ大衆化でしょ。

確かにオープン情報の流れも大切だと思うけど、クローズド情報の流れにも価値があることを忘れてはならない。

追記:逆宣伝という言葉にはネガキャンという意味があったのか。じゃあ、そのままだけど、「宣伝防止」とでも言おうか。

  • ネット普及以前の服飾文化なんかはそうだったよ。ファッション雑誌=流行=みんなにながされてるだけ、みたいに思ってた人もいっぱいいたけど、 実際には趣味人以外はファッション...

  • 他人に通用しない言葉使ったり、内容を難しくすれば済む話では?専門的な話題とか普及させたくてもしないし。

  • 宣伝防止の発想は面白いですね。次のメリットを感じます。 ○大衆化・一般化の結果。みんながやってるならいいや。という天の邪鬼な購買拒否が発生しづらくなり、自分が長く楽しめ...

    • あなた前もコメントしてくれた人だよね?w集団IQの話で。 大衆化の良くない点は、定量的に言えば、少数派の細かい要求が捨象される事。 その何かが良くないかという事を定性的に言え...

      • 同じ方があの記事も書かれていたのですね。気づきませんでした。 なんというか、気づかれるとすこしこそばゆいものがあります。 どちらかというと、少数者の願いが排除されるを重...

        • こそばゆかったすかw 情報の流れの統制?それは何の為にやるの?囲い込みならやる意味が分かるけど、流れを統制する意味としてどんなことがあるの? ネットがある限り情報の流れそ...

          • えっと、逆宣伝の直接的な解決策の提示ではないですね。 情報の流れの統制というのは、情報が人の間をどう流れていくのかを理解して、その流れに関わる要因・要素をコントロール...

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