2009-05-17

何故あの時俺は、Twitterをやめてしまったのか。

半年ほど前だっただろうか。途轍もない徒労感に苛まれていた時期で、それは今でも続いているのだけれど、あの時俺は確かに、今やどんなものだったのかも覚えていない誰かのPostがトリガとなって、Twitterの中に有限に存在するTLから、あのUsernameに付随する人格で作られた、自分に似たキャラクターを消してしまおうと思い立ったのだった。思い立ったが吉瞬間。果たしてそれが吉判定であったかは謎であるが、やめることをすぐに明示した。大概、趣味自分からやめるとか言い出すヤツってのは、大体戻ってくる。あるいは、撤回する。それは、どんな世界にも無数に存在する構ってちゃんのそれと同類だ。だが、ある程度web上での存在に収めてTwitterをしていた者とはいえ、やっぱりアイツはそういうやつだった、なんて思われたくもないので徹底した。文章に関してはややナルシスト気味な俺が、Twitterはあるがままにやるべきだという信念というか願望のようなものに基づいて、好きなように語って終えた。

俺は、それで終わりだと思っていた。終わって、残った酒飲んで、少しだけ名残惜しさを抱きながら寝て、明日からのTwitterの無い生活に順応する準備をするつもりだった。

缶に残った酒を飲み干したら、一人で飲む酒が初めて美味く感じたんだよね、その時は。そしてさっさと寝るためにTweenを閉じようとしたら、なんだか今まで見たことがない光景が広がってた。

なんかね、縦に@と自分のUsernameがいっぱい表示されてんの。

自分宛てのReplyの嵐だった。完全に予想外。そんなこと、まるで想像していなかった。何人かはそういうことしてくれる気はしていたけど、こんなに多くの人が反応してくれることなんて考えてすらいなかった。@を投げることが稀だった自分なのに、全く絡んだことのない人からもReplyがあった。

それを見て、俺は泣いたよ。嗚咽と言って差し支えないレベルで、泣いてしまった。部屋にいると家族に声が漏れてしまうので、トイレに駆け込んだ。それでも止まらない。うぜぇ。すっげぇ寂しかった。ゆるいつながりとか揶揄されるTwitterで、妙に温かい人の気持ちの洪水に巻き込まれてしまった俺は、その水を飲んでしまったらしい。それでその水分過多で涙を流してしまっただけなんだから、嬉しかったとか半年間の思い出みたいなものがこみ上げてきたとかじゃないんだからねっ!勘違いしないでよね!

そんな感じで、少しだけやめたことを後悔はした。しかしTwitterでの人格は俺自身ではなくて、便宜的に名前がついただけのどこにでもいる単なるついったーたであって、あの日彼は泣きながら死んだのだ。ただそれだけのことなので、死者には後悔も糞もないのだった。

最後に。あのFollowerたちのおかげで他の世界では決して得ることが出来ない素敵な時間を過ごせて楽しかったな。と、ここでつぶやいておくことにしたので増田書いた

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