2009-05-15

iPhoneDSタッチパネルから考える設計思想の違いと市場の行方

両者がどこまで自覚的かは分からないし、単なる私のこじつけなのかも知れないという説明を言い訳として。

iPhoneタッチパネルは指で操作するのを想定している。DSの場合は、タッチペン使用するのを想定している。

タッチパネルの実現方法が違うらしいが)

しかし、同じタッチパネルという方法論を使用しながらも、コンセプトは真逆ではないだろうか。

片や、指で直接動かすというダイレクトな操作法、片や、タッチペンでチクチク精密に操作する方法。

このハードのコンセプトの違いは、アプリケーションにも現れていて、iPhoneは、気楽におおらかな気持ちで楽しむアプリが多い。そもそも、プロアマの境界が曖昧で、大量の独立した制作者が作った大量の安価アプリの中では一発のアイディア性やネタ性が重視される。ヒットアプリシンプルなものが多い。DSの場合は、”A列車で行こうDS”が話題になっているように、DSと(PCゲームから発祥した)経営ゲームの相性の良さを見直されつつある。また、日本では、あまり洋ゲーは売れないとされているが、EAの”シムシティDS”は小ヒットした。

マスコミはいつもの通り、”ゲーム機iPhone」大ヒット 近い将来「DS」「PSP」抜く?”の様な記事で煽っているが、実際はどうなんだろうか?iPhone/iPod Touch陣営が、ハード価格を下げて、同じような価格帯になった場合だ。少し思い出すのが、特にアジア圏で、それほど作り込んでないソフトでも安価ゲームがヒットしていて、高価な日本ゲームシェアがそれほど高くないという話。iPhone/iPod Touch陣営が有利なような気もしてくる。

ただ、iPhone/iPod Touch陣営の一極集中もまた無いのではないか。簡単に言えば、「iPhoneで、ゲーマーがやり込めるようなゲームがあるのか?」という話だ。iPhone/iPod Touch陣営は、アップル設計したインターフェースアプリ市場の問題でゲーマーがやり込めるようなゲームが”構造上”作れないのではないか。iPhone/iPod Touchが急速に普及した場合、日本市場で起こったように、ライトユーザー層から、ゲーマー層への市場の揺り戻しが起こるのではないか。

・・・もっとも、日本で、ケータイアプリ(これも精密な操作には向いてないハード設計アプリ)と携帯ゲームマシンゲームが共存しているように、お互いが共存し合うというのが一番ありそうで、堅実で面白くない結論か。しかし、PSP2はどういう戦略を採るのか?6月初めのE3楽しみだ。

・・・ゲハでやれ?失礼しました。

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