ついこの間の話。
知人の弟が原付が欲しいというのでバイク屋を紹介してあげたんだよ。細かいことは省くけど、任意保険の手続きの時に凄い発言が。
弟:「保険って何ですか?」
目が点。
気を取り直して説明。
私:「原付とか車とか運転してると自分がどんなに気をつけてても事故が起きることがあるでしょ? そういう事故が不幸にして起きてしまった場合、何百万とか下手すると何千万というお金を払わないといけないことがある。 保険に入っておくと、そういうのを代わりに払ってくれるんだよ」
弟:「え! 凄い! タダで!?」
コーヒー噴いた
私:「いや、お金は払うよ。少額のお金を払う代わりにそういう保証をしてもらうの」
私:「いや、先に入っておくの。事故が起きるかどうかは分からないし、起きなかったら保険代の払い損かも知れないけど、実際に万が一事故が起きたら払えないでしょ? 今数百万とか無理でしょ? 親に思いっきり迷惑掛けるか自己破産しかないでしょ? だから、事前に保険に入って損するかも知れないお金を払っておくの。一種のギャンブルみたいなものだね。」
弟:「んー……… 事故ったら勝ちなんですね! それいいな!」
お前は何を言ってるんだ
………
この後、事故ったら保険料が増えること、事故っても自分が金銭的に得するわけではないこと、そもそも保険入ってても事故ると色々と大変だったり損することなどを教えた。結局30-40分ぐらい話したらやっと多少の理解を得たようで、任意保険加入とあいなった。(任意保険加入は知人である彼の兄からの強い要望だったので、入らないのなら少なくとも私の紹介で買わせるわけにはいかなかった)
あ、あと自己破産も知らなかったようで質問を受けたので簡単に答えておいた。宮部みゆきの火車読んでて良かった。
彼のスペックは、一浪して現在大学1回生。偏差値は60ぐらい? 原付には普通自動車免許の原付枠で乗る予定。
彼のおかしな反応は私の説明が下手なこともあるだろう。けど、そもそも「保険」って、日常会話でも使う単語だし高校生ぐらいでも概念ぐらいは普通に知ってることじゃないのか? もちろん「保険」の金融商品的な意味や使い方は、FPなんて専門職が成り立つぐらい難しいものだけどさ。
自分で思い当たってみると、中学ぐらいの頃にはもう知ってた覚えがある。私の兄のマスターキートンを中学の頃に読んで、保険は一応解ってたけどロイズの保険の仕組みがいまいち理解できなくて色々調べたり聞いたりした記憶があるので。
みんな「保険」の概念とか理解したのいつ頃? 多分彼は日常会話で使うような「保険」という単語の意味も分かってなかったと思うんだけど。 これぐらいが普通?
ちなみに私と知人は20代中頃。知人にもその保険の話をしたけど絶句してた。
高校くらいかな。 金田一やコナンを読んで「保険金殺人」というのを知る ↓ 生命保険のCMを見てあー、こんな仕組みがあるんだなぁと。 こんなんで理解したとはいえないかもしれないが...
中学生くらいじゃないかなー。 学資保険をかけてくれてる話をしてて、その時に「俺(父)が死んだら、生活に苦労しないだけのお金がもらえるようになってる」って聞いた気がする。 ...