2007-06-11

友達がいない とりあえず思った事まんま書く

中高と一応いたのだが、なんていうか、その場限りの友達だった。クラスが変わったらなんとなく自然消滅しちゃうような感じの。そういう友達を毎年作ってはやり過ごしていた。だから今誰も居ない。

こうなったのは完全に自分のせい。友達の間には、正直、本当一生レベルで付き合いたい子が結構いた。ていうか、できればほとんど皆と一生付き合いたかった。その中でも特に仲がよかった子とは一生親友でいたいと思っていた。でも怖かった。怖くて踏み出せず、結局「高校の時の友達」レベルで終わってしまった。いや、そうさせてしまったのだ。自分が。一生この子と友達でいたいけど、その思いを背負ったまま本気で付き合うと、この先色々あって会えなくなったときに自分がどうなってしまうのか。ケンカしてしまったら。嫌われてしまったら。そう思うと怖くてダメだった。これ以上踏み込めなかった。クラスで談笑して時々放課後遊んだり、そのレベルまでで踏みとどまっていた。物凄く楽しかったし皆好きだったけど、自分の情けないところを見せたりできなかった。

彼女に比べると自分は劣っていた(と感じていた)。勉強面も、部活も、人望も。妬ましくは一切なかった。寧ろ全てパーフェクトな彼女の友達になれていることが誇りですらあった。その分こんなつまらない、彼女の友達としてはつりあいのとれていない自分が恥ずかしく、彼女の友達なんかでいていいんだろうかと思っていた。彼女の前で、弱い部分を見せられない。どこかで一歩引いている自分に気がついた。

本当は、毎日一緒に帰りたかったし、毎日バカな電話メールをしたり休日遊びに行ったり、彼女部活大会の応援に行ったりしてみたかった。彼女が、冗談半分で「うちマネいないんだよね。アンタやってくれたらなー」と言ってくれた時は正直滅茶苦茶嬉しかった。やりたい!と言いたかったが、もし冗談で、「え?いや、冗談なんだけど」って言われたら、引かれたらどうしようと思って言えなかった。それでも結構迷っていた。しかし結局いえなかった。

彼女欠点もあった。時々キツイ冗談を言うところとか。それはいけないよ、と思ったけどそれも込みで好きだった。彼女冗談めかしているけども根は優しい人だ。ここぞというときにはリーダーになり締める。かといって学級委員長みたいな人ではない。頭もよかった。成績面ではもちろん、基本的に賢い人だった。

三年生になり彼女と少しずつ疎遠になった。クラスもわかれてしまった。彼女には部活で一番仲のいい友達がいた。ほとんど親友みたいなものだ。その友達とさらに仲良くなっていた。彼女部活も一緒なのだ。ずっと一緒だ。羨ましい。もし自分が、最初からあの部活に入っていれば……。少しその友達が妬ましかった。でも、彼女ともまた軽い友達になった。彼女はとてもいい子だった。お似合いの親友だ。いいペア。私なんかが今更入り込めない。大体、彼女なら釣り合っている。賢いし、部活も一緒で……。私とは違う。妙にすがすがしくもあった。これが自然な姿なのだろうと思った。

彼女だけじゃなく、中学の時の彼女も、高校の時の彼女も、好きだった。だからこそ弱い部分を見せられなかった。拒絶されたり、関係が終わってしまうのが怖かった。だから初めから、クラスの友達レベルでいい、と逃げていた。クールなように周りからは見えていたらしい。でも違うのだ。本当は皆とずっと一緒にいて、死ぬまで友達でいたかった。毎日メール電話をしたり毎日会っていたかった。協力もしたかった。もし彼女らがどこへも行く所がなくなったとしたら自分のところに来て欲しいと思った。でも途中でその関係が終わってしまったりするのが怖くて仕方なかった。こんなにも好きな想いを自分で認めてしまったら。そしてそれを相手にぶつけ、相手も一度でも承諾してくれたなら。とても幸せだし嬉しかった事だろう。そしてそれは自分の思い違いでなければおそらく成功した。自分がちゃんと勇気をもって動けば、おそらく彼女達は受け入れてくれたろう。でもそんなにも嬉しくて幸せなことだからこそ、一度成功したあと途切れる事が余りに怖くて、それなら最初からないほうがいいと逃げてしまっていた。本当に好きだった。好きで仕方なかった。いや、今でも好きなのだ、全員。

自分は一生こういう付き合い方しかできないのかもしれない。どうすればいいのか……

どこかで、「親友を作るのは、もっと、自分を磨いてレベルアップしてからだ」と思っていた。そうじゃないと本当の意味で対等に話せなかった。相手に気後れしたり、こんな未熟すぎる自分なんかをさらけ出すのは恥ずかしいと思っていた……

特に後悔をしているわけではない。きっと当時はアレで精一杯だったのだからそれは仕方がない。ただそうなってしまった「今」がなんともいえず寂しいのだ。

書いていてふと気付いたけど、自分は理想を追いかけすぎていたのかもしれない。理想を壊されるのが怖くて逃げていたのかもしれない。理想を壊されるよりは、理想は理想のままケースにしまいこんで逃げることを選択してしまったのかもしれない。最低限の現実を生き、美しいケースに飾られた理想を眺めて過ごそうとしていたのかもしれないなあ……いや、している、のかも……

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