2007-04-03

クリティカル上等!にはならないかな

http://anond.hatelabo.jp/20070331165622の方曰く:

しかし、それ(引用者註:批判的思考)は残念ながら教育現場に降りてこない。なぜかというと、一つにはおそらく日本教育システムの問題があると思う。要するに「生徒が教師の言うことをクリティカルに捉えるようになったらいろいろ困る」からだ。

うん、現状としてはそうだよね。

国歌斉唱に際して不起立で通した教員に対して、思想信条の自由と言って規範に従わない教員が、生徒を規範に従わせることができようか」という批判が出ていたのを思い出した。「生徒が『思想信条の自由でしょ』って授業中出歩いてたらどうするんだ?」みたいな。

だけど私は、「生徒からの批判に耐えられずして何が(教育学校|教員)か!」とも思うわけ。私はフィンランド厨なのでフィンランド国語教育をつい引き合いに出してしまうのだけれど、フィンランドの教師は生徒に「なぜそう考えるのか?」としつこく訊いて来るそうだ(いわゆるmiksi?)逆に言えば、教師はいつ反撃に遭うかわからない。ちょっとでもいい加減なことを言えば、生徒から「なんで?」と聞き返されることを覚悟しなければならないし、理由を答えられないような行為を生徒に行ってはならないようになっているのだろう(確認してないので憶測。もしそうでないとしたら私はフィンランド勝手に失望する)

翻って日本では、いまだに子ども規範を叩き込め!」みたいなスタンスが優勢な気がして、そのあたりどうも気が重い。ヒットを飛ばした藤原正彦の『国家の品格』でしたっけ、「ならぬものはならぬ!」とか言ってたけど、つまり「なんで?」を強権的に封じ込めてしまっているわけで、非常にもったいないというか危険。確かに「なんで?」に答えるのは面倒だけどさ。考えずに従えばいいっていうのは、もし従う相手が間違った道を歩いていたら、諸共に崖から落ちることになるわけだから。それだったらむしろ、「自分の道は崖に向かっているのではないか?」と考えられる方法を授けるべきだよね。

(註:フィンランドの躾がどうなっているのかはよくわからない。幼児に対しては日本より厳しいかもしれない。宗教についても勘案が必要。しかし、ある程度の思考力がついてくる10代や成人に対しても「規範を叩き込め!」になってしまいがちな日本をこそ問題にしたい)

記事への反応 -
  • 理系で高学歴でも「科学とは何か」「議論とは何か」を理解してない人は多い、 というかむしろきちんと理解してる人の方が少ないように感じる。 かくて「議論とは何か」を知らない人...

    • マジレスです。議論のやり方を伝授してください。お願いします。

      • http://anond.hatelabo.jp/20070331004156 高校・大学の期間に十分な時間を消費して鍛練を積むしかないと思うけど、小手先のテクニックというか、技術論ならば、そういう本はいくらでも出てるよ...

        • 解決すべき明確かつ具体的な(そしてコンパクトな)「問い」があってはじめて議論は発展的に解消していくように思います。あと、議論の参加者がその議題の当事者であることも重要か...

          • 議論力を突き詰めるとそれは「相手の言葉をクリティカル(批判的)に捉える力」に行き着く。「クリティカル・リーディング」とか、あるいは「嘘を嘘と見抜くリテラシー(賢さ)」と...

            • http://anond.hatelabo.jp/20070331165622の方曰く: しかし、それ(引用者註:批判的思考)は残念ながら教育現場に降りてこない。なぜかというと、一つにはおそらく日本の教育システムの問題が...

            • http://anond.hatelabo.jp/20070402003013 できるだけ事実を書こうとする方が誠実っぽい感じは受けるけど、そんな堅苦しいのばかりでもツマランし。 元エントリの根拠云々にしても書くこと書くこ...

              • 某テレビ局が叩かれてるのって「TVを信じてる人が少なからずいる」からだよね。 限りある電波帯域を占有して信用なら無いものを流されてちゃあ 叩きたくもなるってもんだよ。

              • 何も判らないお年よりとかを食い物にして、利益を上げるという構図は詐欺師と全く一緒なのに、 制作を指示した当人は逮捕はおろか名前すら出て来ないんだから、そりゃ叩きもするで...

            • 「免許剥奪」って騒いでる人達ってたぶん「TV報道は信用できるものであるべき」って前提が(無意識に)あるんだろうけど、 というよりも、TVってメディアの普及率からみた倫理観...

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