はてなキーワード: 美羽とは
今更ながら、アニメ「苺ましまろ」を観ている。おもしろい(原作は未読)。
見ていて飽きないのは何だろう。テンポがいいんだろうか?
言動のほとんどがウケ狙いのところとか、
やっちゃいけないことをやっちゃうところとか。
彼女達は物語の中でこそ、刺激を与える良いアクセントになっているものの、
この世に実在するああいうタイプの人間は、空気が読めない故に、
周りの人がフォローに回るのにうんざりさせられてしまう、という事がややあると思う。
美羽も智も、容赦なくツッコんでくれる人がいてこそのキャラだし。
ああいった性格に育つ人は、家庭環境の影響が大きいのではないかと勝手に推測する。
恐らくは家で、ひとりになる時間があまりないのではないだろうか。
いつも傍に誰かいる状態で、自分自身と対話する時間が得られない。
その為、独自の考えや価値観というものがなかなか身に付かず、
己の価値を他者とのやり取りのみで確認しようとしている様に見える。
それが彼女達をウケ狙いやタブーの行動へ走らせる原因ではないだろうか?
そういう意味で彼女達の行動は、寂しがり屋の構ってちゃん的なところがあると思う。
他者に依存していると言ってもいい。
アニメ「苺ましまろ」の5話では、まだ小学生でその分依存心も強いであろう美羽が、伸恵おねえちゃんに構って貰えなかったことによって、大泣きしてしまう。
いつも笑いを取ろうとしている様なタイプの人間は、その価値を他人に委ねている為、他人に冷たくされた時に受けるショックが大きいのだ。
と言っても、もちろん伸恵は意地悪で美羽に冷たくしたのではない。
美羽はいつも明るくバカみたいな事を言っているし、伸恵はいつもそれを冷たくあしらっているのだ。
伸恵にとってはいつもと同じノリで接しているつもりだったのだろう。
(まぁひとりだけお菓子を買ってあげないってのはちょっと…、4話の恨みか?)
しかし美羽は違った。アナばかり可愛がる伸恵を見て、本気で彼女に「私を見て!」と叫んでいたのだ。
ああ切ない…。
まぁ狼少年みたいなもんで、自業自得っちゃあ自業自得なんだけど、
子供の性格なんて自分でどうにかしようと思って出来るものでも無いし、美羽に責任はない。
美羽には自分のコントロールの利かないところで動いてしまうところがあって、その為に傷ついてしまう。
要するに不器用なのだ。
何故こんなに熱く語ってしまったのかというと、かく言う自分にも彼女達と似ている面があったからだ。
というか、まるで過去の自分を見ている様だ。いつも他人に興味を持って貰いたがっていた。
年齢を重ねるに連れてかなりマシになってきてはいるが、
未だに耐えることができないのが、「集団の中の孤独」を感じてしまう時だ。
あとで思い返すとほんとに憂鬱になるが、まんま美羽とか智の様な、過度に社交的(=他人にとっては鬱陶しい)なキャラがムクムクと出てきてしまう。
ギリギリまで押し殺すのだけど、理性では全然抑えきれないのだ。
相手の白い目を感じていながらも、止める事が出来ない。
自己があれば、集団の中の孤独を感じる事もないのだろうか?
確固たる己が欲しい。
私は私、っていう感じの千佳みたいになりたい。
ちなみに、私には中学三年まで部屋がなかった。
家にいるときは、母がテレビを見ている居間で過ごすしかなかった。
姉が二人いる騒がしい家で息苦しさを感じて育った。
上の方の美羽と智の性格に関する推測は、そういう環境で育った私の自己分析が元になっている。
もう二十歳を越えている身だし、今の性格まで誰かの責任にする気はないけれど、
小さい頃に自分だけの居場所がなかったということは、私の人格形成に大きく関与していると思う。
※編集する方法がわかったので多少弄りました。