はてなキーワード: クロスシートとは
「あの。●●高校のひとですよね?」
私が度の合わないメガネ越しに無理矢理合わせて見たその顔は、その半年後なら間違いなく「イケメン」と言ってもてはやされそうな造作だった。クロスシートの向かい側に、たぶんほぼ同い年のそんな男子が座っていたら、リコならもっと早く気がついて、たぶん大騒ぎするだろう。一緒にいたらとりあえず話を合わせて自分も騒ぐけど、今日は一人だし、あまり目を使いたくない。
「ええ、そうですけど。」
「あそこの高校は、休み中も制服を着ないといけないのですか?」
「休み?」
「え?夏休みじゃないんですか?」
「ええ?そうなんですか?」
「ありゃりゃ。そうなのか。そうか、参ったな。」
たぶん、そうやって頭をかいている姿は、さわやか少年なんだろうと思う。けど、正直なところ私はほとんど彼の顔を見ていなかった。
ちょっとブツブツつぶやいているような、考えているような仕草を見せた後、彼はまた話しかけてきた。
「実は……」
こうして見るとロングシートばかりの通勤電車はダメ、特急等の長距離列車やグリーン等の優等車両はOKになる(非ボックスのクロスシートを持つ普通電車は首都圏には見当たらないが関西にはあるらしい。うらやましー)。あとガラガラならロングシートでもOKかなー。「混んだ車内」と形容できる電車はどう考えてもアウツ。立ったままマクドの匂いとか撒き散らす学生は俺も蹴り出す。窓から。
で、モメるのがボックスシートの長距離通勤電車なんだよなー。関東でいうと東海道線とか横須賀線とか。個人的には上に書いたように「ボックスを占有してない限りやめて欲しい」と思う。ボックスつーても狭いしね。通勤線でビール飲みだすオヤジも蹴り出したいが、会社帰りに呑める相手もなく、帰っても落ち着いて呑めない家なのかと思うと悲哀感が漂ってきて自分の視線も生暖かいモノに変わってくる。
そういや長距離列車のクロスでも「隣に人がいたら弁当食うな」という人もいるが、流石にそれは言いすぎだろうと思う。でもそう主張する人もいるので難しいが、新幹線乗って弁当食えないのは辛すぎるます。