2024-04-07

はなしたい

誰かと話したい。声を聞いた後、涙を流していることに気がついた。胸の奥がざわつくのを横目に、僕は足を畳んで、そっと席を立ってトイレへ向かった。誰かはわからない。ここで誰にも会わなかったとしても、どんな風に過ごしていたのかもわからない。

声を聞けなくても、ふたりを切り取るように変わっていくのを、僕は感じることができた。ずっと側にいられるわけではないけれど、遠くへ行くわけじゃない。ふたりの間には、これからも付かず離れずのような、曖昧距離感が流れていくだろう。

Anond AI作成

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