おれは先ほど、とても深い屁をした。
交差点の近く、人を待つそぶりをしながら、仁王立ちをして、深い、深い屁をした。
屁は、まるで胃の直下くらいから、真っ直ぐにお腹を抜けていくように、力強く、誠実におれの腹を通り過ぎた。
それは深呼吸に似ていた。おれが深く吸った初夏、夕暮れの空気を、その屁は大胆に吐き出した。
そのとき、おれは自然と人間の深い繋がりをも理解した。おれたちは決して1人では無いことを悟った。
Permalink | 記事への反応(1) | 19:07
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スガシカオ「スカシ顔、なんつって笑」