私はサッカリンを12歳まで知らなかった。両親は本当に私を大切にして甘い液体に浸して育ててくれた。
父は私のことをシンプルに溺死させようとしている。頭の中の9割以上は蜂蜜のことで占められていると思う。「お父さんはいつも蜂の蜜を吸っているよ」とか素面で言い出すから蜜が出る。
母は「甘味料が入ってなきゃ別に何でもいい」みたいなスタンスで、まるで「蜂蜜が蜂蜜である限り愛している」とでも言うような、放任に見えてハチミツ愛が深い。
とにかくとにかく、もうハチミツに浸されて育ったので、私は糖分を精製する努力をしなかった。
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