違和感は感じていた。気付いたのは懐かしくも忌まわしい、あのにおいがしたときだ。
まさか、と思いながらいつもの小部屋に駆け込む。
改めて、いつの間にか溢れていたことを視覚する。
寝ている間だったのか、歩いているときだったのかは分からない。
足先が凍えそうな夜に、冷えきった食事を詰め込んだ朝。
振り返れば、自分がとおってきた道が確実にここに続いていたのだと教えてくれる。
尻にやったその紙は、覚えのない色に染まっていた。
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