早く寝たい。
けれど、頭がうるさかったり、身体がもにょもにょして眠れない。
そんな夜に、すぐに眠りに落ちることができるようにという気持ちを込めたおまじないをする。
目を閉じて、そして頭の中で、自分の胸を剣が貫くところを想像する。首を刎ねられる瞬間でもいい。
死が救いなのかどうなのかはわからないけれど、これが安らかに眠るためのおまじない。安らかに、死んだように眠りにつくためのおまじない。
このおまじないをいつ始めたのかはもう覚えていないけれど、ひとりで眠るときはほぼ毎晩、こうやって自分を殺している。
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