電話の最後にいつも、おやすみなさい、って言った、岸本君。
話した内容など受話器をおいたとたん、全部忘れてしまって、
ただ、おやすみなさいって、そのひとことだけが、
ぼくのために言ってくれた言葉のような気がして。
たった3回だけだけど、夜になるといつも、電話の向こうから聞こえる、
おやすみなさい
っていう言葉おもいだします。
ねえ、ほんとにおかしいね。
もう忘れたはずなのに。
ぼくってなんてバカな女なんでしょう。
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