明日死んだらどうなるんだろうと、よく考える。
去る6月19日は太宰治の命日だ。
墓にはたくさんの人が溢れていた。
若い女の2人組が楽しそうに話していて、なんだか興ざめした。
太宰は何回も自殺しようと試みて、やっとこさ六回目でこの世を去った。
太宰も「明日死んだらどうなるんだろう」と考えたのだろうか。
それともそういったことを考えることが面倒で、この世を去ろうとしたのだろうか。
僕はというと、明日自分が死んだら、ちやほやされて案外悪くないんだろうなと思ったりする。
もちろん死ねばそれらを感じることは出来ないのだろうけど、僕の死のために悲しんだり、
泣いたりする人がいることを思うと、なんだか悪い気分ではない。