2012-11-02

ボタン一つで

僕の仕事は、今やボタンつの作業に取って代わられようとしている。

時代の流れだろう。

思えば、僕も自分なりにまとめた"ボタン一つ"でコッソリ楽をした事もある。

自分の持っていないボタンを貰ったり、相手の持っていないボタンをあげたりもした。

そうして、いつしか"ボタン一つで"が少しずつ増えていった。

積もり積もって今がある。

"何かをもっと良くしよう"と、単純な気持ちで

皆、自分の首をゆっくりと締め続けていたのかもしれない。


ある日異変に気付いた。

ボタン一つで出来る事が、全く増えなくなった。

その代わり、ボタンがどんどん大きくなっていってる。

皆、自分ボタンいかに巨大かを語り、またどんな複雑な押し方が出来るかを語るようになった。

さらに、ボタンを押して出来る物は増えていない。

しろ、どんどん以前よりも小さくなっているようだ。



そうか、そういう事だったのか。

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