実力的に全然伸びないのは、入ってすぐに大会があるからだから仕方ないけど、
なめた行為をし続けて、その度にのどかちゃんに叱られるという精神面での成長のなさがすごすぎる。
のどかちゃんの咲への怒りというのは最後の最後まで咲に届いたのだろうかかなり不安だ。
逆に精神面で成長するのは、池田、衣なんだけど、次のステージは彼女らには用意されていなくてお払い箱。
というより、彼女らが成長したところで主人公には敵わないだろうという世界観なのだから、
「怪物みたいな人間が急に現れて今までの自分の世界をぶっ壊し、さらにナチュラルに挑発してくる。
和は、チームメイト、親友という隠れ蓑をかぶることにより咲に敵でないというシグナルを送り、
チーム内での序列付けをあいまいにしようとする。結果、対等っぽくみせ、咲が活躍することで自分もその位置にいるように思い込む。
咲への好意は自分への好意の裏返しであり、あいまいな状況を甘受している自分へのいい訳だ。
優希に至っては精神状況はぼろぼろなはずで、何度も麻雀を投げ出したがってるだろうし、実際いやになっちゃうこともあるんだが、
飼われているという状況を受け入れていて、咲と和を上にみながらも愉快な友達役を熱演している。
京太郎に手を出すのは、部に自分のスペースがないことへの反動であり、自分のスペース作り活動の一環だ。
まこは、選手であることを半ばチーム内ではやめてしまっていて、部長のことをよく知る先輩役として身を慎んでいる。
部長は、選手として尊敬されないかもしれないという危機を素早く感じとっていて、部の管理者としての立場を強調する行動を取る。
いわば、まこと部長は咲、和が来たことで初めて運命共同体となれたわけで、まこと部長が過去を回想するというのは、
乗り越えてきた困難の確認でなく、一種のノスタルジィ、懐かしき良き思い出を確認しあう方法として機能している。
(そうなると、やっぱりすごいのはかじゅということになるだろう。
咲を目の前にして自分というものをやりきり、桃子の前に立つ姿というのは、白馬の王子様としかいいようがない。)
圧倒的な力を持つ相手が、やけに親切で自信がなく、けど、自分に対して麻雀好きなんだよね?
と確認、返答させてから、ぼこしに来て差を見せつける。
実生活でも、能力の社会ってそういうものだと思うが、やっぱりあんまりにもひどすぎるんじゃないか。
佐天さんは必死にあらがってみたけど、咲のキャラは甘んじた。
いや、佐天さんも結局、へらへらと愉快な友人役になることを受け入れたのであり、
さて、咲は超能力マンガなわけだけれど。 主人公の能力が一番優れている、というのはあの手の世界では普通なので、特段突っ込みどころではない。 あの世界で実力が伸びるというのは...