2010-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20101208002238

さて、咲は超能力マンガなわけだけれど。

主人公の能力が一番優れている、というのはあの手の世界では普通なので、特段突っ込みどころではない。

あの世界で実力が伸びるというのは、技術的な話ですらない。

「カンすれば手が伸びる」とか、「ハイテイツモなら和了」とか、「東場で強い」とか、「デジタル打ち」とか、

そういう能力のぶつかり合いなのだから、単純に能力を磨くという話になる。

能力の相性や、力そのものの強弱でほぼ勝敗が決まる世界なのだ。

(そういう意味で「かじゅ」はすごい、オールタイプニュータイプと互角にやっているからだ)


レールガン世界も一緒で、能力が強さを決定する。

そういう世界で「成長」を語るというのは、どうにも馬鹿馬鹿しい

それはつまり、そうした努力価値があるのだ、という描写を見せて欲しいという、視聴者の願望でしかいからだ。

しかもこの考えは、バトルもので若者が年長者に勝つとき破綻する。

20年の積み重ねよりも、数か月の修行の方が勝ってしまう、本来ならおかしな描写。

しかしこれも、そうした描写を見せて欲しいという、即物的な視聴者の願望を満足する。

前者も後者も、ともに見たい描写は一緒。

世界には絶対の強者などなく、それらは努力や成長で打ち破れるのだ、という幻想


それらの症状が進むと、今度は逆視点にすら嫌悪感を感じてしまう。

主人公が絶対の強者で、努力では覆せそうにない場合、今回のように嫌悪感を感じてしまうのだ。

折角主人公を強者にしたと言うのに、こんどはそこを逆視点で見て絶望するなど、つくづく救われない。

記事への反応 -
  • こんなに主人公が成長しないアニメってんのも珍しいよね 実力的に全然伸びないのは、入ってすぐに大会があるからだから仕方ないけど、 なめた行為をし続けて、その度にのどかちゃん...

    • さて、咲は超能力マンガなわけだけれど。 主人公の能力が一番優れている、というのはあの手の世界では普通なので、特段突っ込みどころではない。 あの世界で実力が伸びるというのは...

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