2010-12-02

ちきりん女史の「住宅賃貸ベター理論は「孤独死貸し渋り問題」を無視している

はてなで著名なアルファブロガーちきりん女史は、

ことあるごとに

「これからの一寸先は闇な状況下で、住宅ローンを抱えるのはバカ、賃貸にすべき」と

口を酸っぱくして主張している。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20091016

1,209ブックマークか・・・

かに、貸し手と借り手の間に「正常な経済原則」が働くのであれば、

ちきりん女史の主張が正しいのかもしれない。

しかし、自由主義資本主義の信奉者であるちきりん女史の思惑通りに、

社会は動くだろうか?

最近孤独死」が話題である

一旦孤独死をされると、異臭の除去で、大家は莫大な負担(敷引きでは対処できないくらい、70万円程度)が

掛かってしまう。

しかも、孤独死&異臭騒ぎというのは、案外「後期高齢者」なんかじゃなく、

中年~前期高齢者」の方が発生しやすいらしい

つまり、後期高齢者だと、体に何らかの不具合が起こると病院入院して死んでしまうのだが

中年~前期高齢者だと、病院に行く前に「自宅でポックリ死」というケースが見受けられる。

異臭の除去に高額の費用が発生するのみならず、

こうした物件は「瑕疵物件」となるので、次の入居者募集で著しく不利になってしまう。

なので、最近賃貸不動産業界では、

中年~前期高齢者単身者だと、孤独死危険性が高いので、入居を拒否する」という

動きが出てきている。

「借り手がいれば、貸し手は必ずそれに応じるはず」というのが「自由主義資本主義ちきりん理論

なんだろうが、「借りたくても、貸してくれないリスク」というのが、

現実不動産には存在する。

ちきりん女史のような「賃貸派」というのは、恐らく「一生、単身世帯」の人が多いのだろうが、

30代なら大家が喜んで貸してくれても、40代・50代になって貸し続ける保証はない。

一箇所に留まるのなら借地借家法である程度保護される(正当事由なければ更新拒否NG)なんだろうが、

ライフスタイルや気分に合わせて住み替え」というのにはハードルが高くなる。

ちきりん女史は、「中年~前期高齢者だと貸してくれない大家がいる」という現実を踏まえても、

なお「賃貸ライフスタイル」を推奨するのか、改めて聞いてみたい気がする。

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