2010-11-15

何度も同じライブに行く理由

『なんで同じバンドの同じツアーに何度も行くの?一緒じゃん』

音楽が好きで、ライブフェスによく足を運ぶ人は

たいてい一度は言われたことがあるんじゃないでしょうか。

音楽に特に興味の無い人が「ライブなんて全部一緒」と考えるのは間違ってはいないと思う。

でもね、ほんとは違うんだよ。

基本的にイベントってのは生ものなんだ。

だから同じバンドの同じツアーの同じ会場でも、全然違う。

具体的に何が違うか、自己満足だけど、自分なりにまとめてみた。

1. セットリストが違う

セットリスト=曲目のこと。通称セトリ。

自分の好きなバンドは、ツアーをやるときは基本的に2種類のセトリを作って回してることが多い。

たまにライブではなかなか聴けないレア曲をやったりもするので、

それが聴けた時は泣いてしまうくらい嬉しい。(ていうか泣く)

自分が行ってないどこか他の会場で突発的にレア曲をやった、なんて聞いた日には

次のライブでやってくれる確証なんて一切なくても、ライブがどうしても待ち遠しくてしょうがなくなる。

2. 会場が違う

会場によって音の質も違う。

あのライブハウスは音がいいとか、あそこは音が割れるから嫌い、とかの好き嫌いも人によってはある。

あと小さなライブハウスと大きなホールだと、当然ながらステージへの距離も違う。

キャパ500人弱のライブハウスだと目と鼻の先に好きなバンドが居る。

それこそ最前列だと触れちゃう距離だ。

その代わりモッシュ(押しくらまんじゅう)の餌食になるのでアザが出来たりする事も多々。

何千人も入る大きなホールだとステージ上のセットが豪華になったりする。

雰囲気を出すためにスモークが焚かれたり、ステージの後ろの巨大なスクリーン映像が流れたり、

ステージからの距離はちょっと遠いけど、その分遠くから見てる人も楽しませようという気合いが伝わってくる。

3. パフォーマンスが違う

当たり前だけど、バンドも人がやってることだから、バンドマンの体調・精神状態でパフォーマンスも変わる。

ツアーの初めの方には無かったアンコール最後の方では定番になってたり、

MCの内容が変わっていったり…。

他にも、機材の調子が悪くて音が出なくなったりすることもある。

機材トラブルバンド側としては困ることだけど、そういうのを共有するのも結構面白いよ。

4. 観客が違う

土地や日程、曜日が違えば観客のノリも結構変わる。

首都圏はノリがいいとか、地方は大人しい人が多いとか、バンドの出身県はいつもアツイだとか。

ノリがいいと言っても、悪ノリする人やダイブする人も居たりするので、ノリがいいのが全部いいって訳でもない。

観客のノリとバンドのノリがぴったり合ってる、もしくは相乗効果でどんどん盛り上がっていくライブはすごく楽しい

手拍子が揃ったり、一部合唱になる部分で間違えずに歌えたりすると観客なりにも達成感がある。

それでバンド側が気分良くして、会場全体で盛り上がれたら、そのライブは間違いなく忘れられない良いライブになるはず。


いろいろ書き連ねたけど、結局のところ最後は「好きだから」っていうのが強いと思う。

例えば「遠距離恋愛中の恋人と年1回会うだけで満足か?」っていうのと同じ。

どうしようもなく好きだから、何度でもライブが観たいし、CDも欲しいし、ライブDVDやグッズも買うんだ。

ライブが終わって、もう次の日には次の公演が楽しみでしょうがなくなるんだ。

わざわざお金をかけて遠征してでも地方の会場に足を運ぶんだ。

だから自分今日ライブ会場に足を運ぶよ。

好きなバンドを追いかけるよ。

好きなものを好きだと言い続けるよ。

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