わたしは、とりあえず一流と呼ばれる勤め先にいる。
5年目のごく普通のサラリーマンだ。客観的にそんなもんだと思う。
特に優秀でもないが、目立って無能ということもない。自分に与えられたタスクはこなすが、必要以上には動かない。
賃金の分だけ働く、がモットーである。そういうわけで無駄な残業はしないし
会社内でのリクエーションにもほぼ顔を出さない。飲み会も行かない。行く義務がないと思っている。
当たり前のことだが、五年間無遅刻無欠勤で目立ったミスをしたこともない。
新人の頃、通過儀礼的にあったくらいだ。自分で言うのもなんだが、仕事に関しては出来る5年目だろうと思う。
しかし、少し前上司からかなりキツ目に言われたことがあった。
「おまえはチームに溶け込む気がないのか」と。
わたしは「ございません」と答えた。
「出世する気がないのか、そんなことで管理職やれるとでも思ってるのか」
「そもそもやる気がありません」
「そんなつもりで会社に来てるのか」
「仕事をこなす以上のことに興味が持てません。昇給にも昇格にも興味がありません」
と正直に望むところを答えたところ、上司はもうすっかりあきれたようでそれ以上話を蒸し返してはこなくなった。
その後、その上司は配置転換を願い出て離れた部署に移ってしまった。原因は
「私が理解出来ない、怖い」ということだったらしい。(上の上から「おまえは何をやった」とまた叱責された)
同僚の中でポツリと浮くのはいつものことだから、今更気にもならないのだが、
わからないことがある。
会社に入った人間というのは、どうしても出世を目指さなければならないんだろうか。
わりかし専門的な職種であるので、わたしとしてはわたしの能力で実務を果たして後は自分の時間にしたい。
管理職なんて職域はわたしの能力にそもそも合致していないように思う。
ああいうのは、なりたい人がなればいい。わたしは一生現場で見合った給与をいただければ一向に構わない。
出世を願う人間がいることもわたしは理解出来るつもりだ。収入や立場に価値を置く人いる、というだけだろう。
そもそも、管理職にならないメリットというのも大きいと思うのだ。
ハナから出世をブン投げている専門職のわたしは、上の上の上まで文句を言うことができる。
気に入らないことは気に入らないと言えるし、イヤならいつでもクビにしろ、と言える。
これが管理職になると、少々の賃金上昇と引き換えに全て失われてしまう。わたしは他人を管理などしたくないし、
増して他人の責任など取りたくない。部下を持つなんて、想像しただけでうんざりする。
こういうのは、出世を目指すこと以上にわたしにとっては魅力的なのだ。その旨、もちろん上司にも話したのだが、
彼はわたしをバケモノでも見るかのように見た。価値観が違う、では済まされないのだろうか。
これが確かに「仕事が出来ない」とかなら叱責されるのもわかる。
しかし、わたしは専門職として専門的分野を延々こなすことを求めて、それを面接で主張してこの会社に入ったのだ。
そこまで変ないきもの扱いされるほど、悪いことをしているだろうか。
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