2010-07-04

婚活について思うこと

やんごとなき家庭内の事情により婚活を始めることにした。

思い立って一ヶ月半、だいたい流れがつかめてきたところで、これまでの経験に絡めて感じたことを列挙してみようと思う。

この一ヵ月半の活動内容は以下の通り。

4月末

某大手結婚相談所O(バレバレですいません)に仮登録。

本登録には半月ほどかかるとのことでしばし待機。

5月上旬

待機中にお見合いパーティというものに初参加。

Aさん(仮名)と連絡先を交換。

5月中旬

O社への本登録完了、各種サービスが開始。

O社の担当さんからBさん(仮名)を紹介される。

5月下旬

O社の担当さんからCさん、Dさんを紹介される。

O社のサービス経由でEさん、Fさんとメール交換を始める。

6月中旬

O社のサービス経由でGさん、Hさんと対面する。

7月上旬

O社の担当さんからIさん、Jさんを紹介される。

Aさんについては後述するとして、O社にお世話になったBさんからJさんとの出会いについてはそれぞれに考えさせられることがあり、個別に書いていこうと思う。

カッコ内は初対面の場所。


・Bさん(O社事務所内のブース)

イケメン。勤務先は一部上場の超一流企業

頭も良くスポーツも得意のようで、なぜこんな人が今まで独身でいたのか不思議なくらいだった。

正直、こんなにハイスペックな人をいきなり紹介されるとは思っていなかったので、驚いた。

サクラだったらどうしよう、とか思った。

そのぐらい、わたしにはもったいない、できすぎた話だった。

話してみると見た目によらず引っ込み思案なところがあり、それで良縁に恵まれなかったのかもしれない、と思った。

Bさんと会った日、わたしはちょうど入会初期のオリエンテーションを受ける日でもあった。

なのでBさんと話した後、引き続き担当さんから説明を受けるために別のブースに移動した。

するとわたしたちのブースからほど近いところから、明らかにBさんと別の女性が歓談している声が聞こえてきた。

Bさんは多忙なんだな、と思った。

前述の通りBさんはとてもハイスペックな人なので、その女性もかなりがんばって話を盛り上げていたようだった。

まあそれはそれとして。

Bさんと引き合わせてもらったことでわたしが感じたことは、まず「こんなにすごい人と会えるなんて、やっぱり登録してよかった!」ということだった。

まあ結果としてBさんとのご縁はなかったわけなんだけど、これから始まる婚活にかなりやる気が出てきたのは事実だった。


・Cさん(O社事務所内のブース)

50代のおじさん。郵便局にお勤めということで、実直なお人柄が印象的だった。

ただ、恋愛対象となるかというと、残念ながらならないと思った。

もっと言うと、この人とセックスできるかと考えると、できないと思った。

実は先日のオリエンテーションも担当さんが忙しくてあまりまともに受けられなかったため、わたしはマニュアル片手にほぼ自力でサービス利用を開始させられていた。また、細かい連絡の行き違いなどもしばしばあってちょっとO社大丈夫かという思いもあり、2ちゃんで利用者の集まるスレをのぞいていた。

そこで、会員番号の上一桁で入会時期がある程度特定されるということを知った。

Cさんの番号は、15年前ぐらいに登録されたものらしかった。

担当さんは「平均すると、3ヶ月ぐらいで皆さん相手を見つけて辞めていかれます」と言っていた。

そんな中、Cさんは15年間、毎月の会費を払ってここのサービスを受け続けている。

Cさんは本当に見たとおりの善人だった。

わたしと話している間中、

「こんなにお若くてきれいな方と話ができるなんて」

と、にこにこしてくださっていた。

そもそもこの日、わたしはDさんとの引き合わせのために事務所に来ていた。

Cさんのことは事前に聞かされていなかった。

少し早めに着いてDさんの到着を待っていたときに「せっかく時間があるから話してみて」と急遽紹介されたのがCさんだった。

担当さんは端からわたしが断ることは織り込み済みだったようで、後で「ごめんね、付き合ってもらっちゃって」などと苦笑いしながらわたしに言ってきた。

たぶんわたしは、先日のBさんの役割を負わされたのだろう、とそのときふと感じた。

Cさんを辞めさせないため、O社につなぎとめて会費を払い続けさせるために、若くて入会間もないわたしをあえて会わせたのだと思った。


・Dさん(O社事務所内のブース)

ハイスペックイケメンその2。

またか、とわたしは思った。

なんか負け惜しみみたいで書くのもはばかられるのだが、わたしは健康的なリア充イケメンが実はそもそもあまり好きではない。

ちょっと翳のあるタイプじゃないとだめなのだ。

Dさんはまさに前者タイプで、その後特に進展もなく、先日先方から「お断り」の返事が届いた。

サーセン


・Eさん(会ってない)

メール交換だけで「だめだ…」と思った人。

まず異様に馴れ馴れしい。メールに書いてあることの意味がわからない。

高校で国語先生をしているらしいのだが、それにもかかわらず絶望的に意味がわからない。

交換開始一週間ほどで、担当さんアドバイスに従い「別にいい方が見つかりましたので」とお断りの旨を伝えると、わたしが彼にとってどれほどかけがえのないディスティニーであったかを訴えてきた。

「たった一週間のメール交換でなぜそこまで…」と、わたしは別の意味で悲しくなった。

そんな二人にしか通じないような特殊な話をしていたわけでもないのだけど。

今日もお疲れ様でした」とか、そういうやり取りがほとんどだったと思う。


・Fさん(会ってない)

メール交換ののち一度だけ電話で話して、その後同様に「別にいい方が見つかりましたので」とお断りを入れたところ「同時進行で別の男と会っていたとか信じられない」という旨のすさまじいお怒りのメールが届いた。

えっ、お互いそうやって相手を絞り込んでいくシステムだと聞いていたけれど違うの!?と思い、それほどわたしは「あなただけよ(はーと)」的な思わせぶりな言動を取っていたのだろうかとも思い、担当さん相談したところ、わたしの言動に何ら問題点はなく相手のほうがおかしいので気にするな、という回答だった。のだけど、あの怒りようはただごとではなく、この担当さんの言うことを鵜呑みにするのは危ないと思って以降は別の理由で断ることにしている。


・Gさん(居酒屋

わたしと同じくゲーム趣味の方で、というか勤務先がゲーム製作会社という個人的に超尊敬できる方だった。

物腰もやわらかく、見た目こそオタクなのだけど、オタク好きなわたしからすれば全然問題ないです!という感じで、でも一度お食事をした後は音沙汰がない。


・Hさん(中華料理店

割と話は合いそうだと思ったが、Eさんと同じく、一度お食事をした後は音沙汰がない。

まあ普通にわたしは対象外だったんだろうと思います。サーセンwww


・Iさん(O社事務局内のブース)

これまででもっとも話しやすい人だった。

このへんからはっきりと「この人に抱かれることができるかどうか」が自分の中での判断基準になっていた。

その基準からいって、Iさんは非常に難しかった。

とてもいい人だと思った。

けれど、セックスは無理かもしれない、と思った。

でも、初対面だから無理に感じるのが当たり前で、仲良くなれば変わるのかもしれない、と思った。

ということで先日、外で会ってお食事へ。

今考えるとこれがいけなかったのだが、自分の中でどうにも答えが出ない以上、また会うしかなかった。

結論から言うと、やはり無理だと思った。

いわゆる「いい人止まり」になってしまう関係だというのが自分の中ではっきりした。

はっきりした以上、早めに終わらせるのが相手への礼儀でもあると思ったが、さすがに食事を終えたその場でさくっと言うのもはばかられ、次の店に行こうと言うIさんに「今日のところはこれで帰りたい、明日また連絡する」という旨を伝えると、気配を察したIさんの猛攻が始まった。

次はいつ会えるのか、明日は無理か、では来週、再来週は?なぜ会えない?

わたしが色よい返事を返すまで矢継ぎ早に質問が続いた。

「少し落ち着いて考えをまとめさせてください」

わたしはやっとのことで答えた。

翌日はっきりと「お付き合いはできない」という旨を伝えた。

Fさんの件があったので「他にいい人が見つかった」というふうには言わず、「恋愛対象として見ることができない」と話した。

Iさんとの電話を切って30分後、事務所の番号から電話がかかってきた。

担当さんからで

「Iさんが、断られた理由を聞きたがっているから教えてほしい」

とのことだった。

「本人の今後のためだから、遠慮せずに言ってみて」

とも言っていたが、そんなのって…。

「わたしが」「Iさんを」断った理由なら言える。

「Iさんが」「わたしの好みに」合わなかったっていう、それだけのことだ。

なので、あくまでわたし個人の好みの問題でIさんが悪いわけじゃないと思いますが、と前置きした上で、ここでこう話が食い違ってしまった、とか、あと帰り際の猛攻が怖かった件など(これは普遍的に女性を怖がらせると思うので)、具体例をいくつか挙げて説明すると、担当さんも「じゃあそれをやんわり伝えるね」と言って電話を切った。

ていうか本人にも説明したし、それでわかりましたって言ったじゃん、Iさん…。


・Jさん(O社事務所内のブースにて)

話はとても合う。

これからまた仲良くできるといいのだろうと思うけれど、今までのことが思い起こされてどうも距離を取ったままでないと話ができない。


担当さんは「増田さんが悪いわけじゃないからね」と繰り返し言うが、たぶん彼らの期待感を過剰に煽ってしまっていたところがわたしの言動のどこかにあったから、こういうことが起こるんだろう。

その気のない相手にむやみに媚を売ったり、恋愛経験の少ない人に対して思わせぶりな言動を繰り返したり、そういうことがいかに罪作りなことかは重々承知している。

他人の心をもてあそぶと、それはいつか自分へのダメージになって跳ね返ってくる。

極力そんなことにはならないように心がけていたつもりだった。

それでも、結果としてこんなふうに相手に納得のいかないかたちでお断りすることが続いてしまった。

長年付き合ってきた彼氏彼女なら別れ際に揉めないほうがおかしいけれども、わたしと彼らは恋人ではなかったはずだし、これから恋人になれるのかどうかを判断するための入り口に立ったばかりの関係なのではなかったか。

それなのに、あんなにダメージを受けて取り乱している様子を見せ付けられるのは、こちらも予想外に思うと同時にとてつもなく悪いことをしているような気になる。

ていうか実際悪いことをしているのだ。傷つけているのだから。

大体考えてみればこういう形で出会うこと自体がすでに「思わせぶり」なのだ。期待感を存分に煽りまくっているのだ。

それをこれからもひとつひとつ切って捨てていくなんて、ちょっとどうにもしんどいなあ、という気がしてきている。

わたしが切られる分には構わない。何かが違うから切られるのだ。そのための結婚相談所だ。

しかし一方で、わたしに切られて痛い痛いと訴える人がいる。

担当さん

「もう、よっぽど運命を感じた相手とかじゃないといっしょに食事とか行かないほうがいいですよね」

と言うと

「いやいや、事務所でちょっとしゃべっただけじゃ相手の人柄とかわからないし、どんどん行ってみたほうがいいよ!」

と言うが、それでまたこんな思いをすることになるのかと思うと気が進まない。


Aさんとは何度か会って話をしている。

お互いに気に入っているのはわかっているのだけど、この人は数年後に転勤があることが確定していて、仕事の都合で地元に留まりたいわたしと条件が合わないことを先日知った。あにはからんや。Aさんと結婚して仕事捨ててついていくしかないのかな…。

  • 「どうしても結婚せねばならぬ」というのであれば、あまり考える余地はない。 時間内に誰かに決めるしかない。 もしできるとしたら、可能な限り候補を増やすことだけだ。 ネットで...

    • http://anond.hatelabo.jp/20100705002420 そうだね。 がんばらないと。 ありがとう、励まされた。

  • 一昨年婚活して、去年結婚した者(男性)ですが 相手の選び方としては自分には向いていたなと思う。 まずやっぱりお互いのスペックを明示できるし、気兼ねなく聞けるので あとから...

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