2010-03-21

ボーイズラブ母性

日本サブカルチャーの中でボーイズラブ(BL)は大きな部分を占めています。

ボーイズラブBoys Love、略してBL)とは、日本における男性同士の同性愛を題材とした女性向けの小説漫画ジャンルのことである。-Wikipediaより

多くの男性からするとちょっと理解できない嗜好だと思います

BL女性同士に置き換えたのは百合ですが、男性にとって百合BLほどの人気はありません。

男性に人気があるのは普通に男と女が絡むものです。

なぜ女性BLが好きなのかを考えてみます。

一般的には男性女性に、女性男性にそれぞれ魅力を感じます。

純粋に見るだけなら自分と同性の存在なんて邪魔なだけでしょう。

らき☆すただってけいおん!だって男はほとんど出てこなかったじゃないですか。

BLはその原則に忠実に沿っているわけです。

ではなぜ男性向けのエロには男性が登場するかというと作品内にて感情移入するキャラが必要なためです。

女性同士が絡み合っていても感情移入できないので百合にはあまり人気が出ない。

もう一つBL女性の関係にとって重要なことは「女性の不在」です

BL男性同士の恋愛のため女性が入る余地はありません。

かと言って一方に自分を置き換えているわけでもありません。

純粋に2人の男性恋愛を鑑賞するのが楽しい。それがBLなのです。

「私は見ているだけで幸せ」というわけです。

これは何かに似ている。

そう母性愛。

自分のことは愛してもらわなくてもいい。ただその姿を見ているだけでいい。

まさに母親子どもを愛する気持ちそのもの。無償の愛。

もちろん女性にも「愛されたい」という気持ちはあってそれがレディースコミック(女性向けだけど男と女の絡みが描かれる)などに現れるのではないでしょうか。

ただし今の市場規模ではBLレディースコミックなのは女性にとって愛されたい気持ちより母性愛が優っていることを示していると思います。

ちなみに自分は男です。最近BL本を読む機会があり思うところを書いてみました。

  • 本当に母性愛かな。 思い通りにならないものを思い通りにしている事への快感がある気がする。 想像だけど。 母親から子供への視線は、成長を手助けして見守るもののような気がす...

    • 孫悟空を手のひらの上で回している釈迦のようなもの、かなあ。 母親から子供への視線は、成長を手助けして見守るもののような気がする。 それに「愛されなくても幸せ」じゃな...

  • 女性向け同人の世界にはドリーム小説という 既存の作品世界に自分の分身を登場させて男キャラにちやほやしてもらうという趣向ものがあると昔聞きました。 なんか男ってテンプレエ...

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