2010-02-05

小論文の練習をガチでしてみる①

これまでの人生においては、文章はずーっとフィーリングで書いてきたのだが、

ちょっと思い立って、システマティックに論説文を書く訓練を積んでみることにした。

次の本をテキストとして採用してみる。

樋口裕一 『[amazon:ホンモノの文章力]』 第25刷

さて、それでは第2章をぱらぱらふむふむ、と。

まず小論文とは何か?

小論文定義

『あるyes/noで答えられる命題に対して自身の立場を述べるもの』である。

小論文には『型』があると樋口氏は述べる。

i 問題提起   (決着を付ける問題を示す)
ii 意見提示   (問題に対する自分の立場を表明する)
iii 展開     (自分がその立場をとるに至る根拠を述べる)
iv 結論      (理由と立場をまとめて繰りかえす)

この構造にしたがって、まずは

文章のフォーマットを作ってみよう。

フォーマット1:
  • (a) ~は~だろうか? (決着を付ける問題を示す)
  • (b)私は~~と考える。 (問題に対する自分の立場を表明する)
  • (c)~~は~~である。 (自分がその立場をとるに至る根拠を述べる)
  • (d)以上の理由を考慮し、私は~~と考える。(理由と立場をまとめて繰りかえす)

とりあえずこれだけあれば小論文の体を成す。

このフォーマットに則ってテキストの例題にアタックしてみる。

例題:p53 練習問題2b
『知人が「ロン毛・茶髪サラリーマンにふさわしくない」といった。
これに対して、型どおりに賛成と反対の意見を述べなさい』

~~~~~~~~~やってみた~~~~~~~~~~~

 (a)ロン毛・茶髪サラリーマンにふさわしくないという人が多くいるが、

 経営者の立場としてはサラリーマンのこうした髪型を容認するべきだろうか。

 (b)私は容認すべきでないと考える。

 (c)サラリーマン仕事をこなす中で出会う人々には、

 ロン毛・茶髪サラリーマンにふさわしくないと考える人がある程度存在する。

 一方、短髪・黒髪よりそれらがふさわしいと考える人はいないであろう。仕事

 上のパートナー不快感を与える確率が低い方を選択するのは社会人

 して当然の選択である。

 (d)以上の理由を考慮し、サラリーマンのロン毛・茶髪を私は容認しない。

~~~~~~~~/やってみた~~~~~~~~~~~

解説:

まず回答は「ふさわしくない」のみに絞ることにする。

(「ふさわしくなくはない」の立場の論理がすぐには思いつかなかったので)

以下各文について解説。

(a)まずyes/noで答えられるような問題提起。「ふさわしいかどうか」から問題をかなりすりかえたけど。

(b)意見表明。yesnoをはっきりと。

(c)自身がbで述べた立場をとる理由説明。

(d) (c)→(b)をリフレーズ。

ヤター小論文書けたよー。

さて、

以上書いてみると、上のフォーマット1の『展開』部の内部構造としてさらに『型』を導入するのが

有効に思われる。これは次のようなものだ。

iii, 展開
iii-i, 現状分析 (上の『サラリーマンは~であろう』)
iii-ii, 現状の帰結・解釈(上の『仕事上~である』)

これらの構造は一般的に通用するように思われる。

要は「意見の根拠は、現状分析による材料探しとその解釈に拠る」ということ。

(当たり前のことを再確認した感じだな・・・)

次回は『iii, 展開』以外についても、もう少し詳しい型を考えてみよう。

  • (a) ~は~だろうか? (決着を付ける問題を示す) (b)私は~~と考える。 (問題に対する自分の立場を表明する) (c)~~は~~である。 (自分がその立場をとるに至る根拠...

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