2009-10-07

武器がない

あぁ、雨の日はくるものがある、精神的に。

心理描写でどんよりとした気分、って国語先生が言っていた

装身具

身を守るための目的で所持しているもの

自分武器

自分には武器が無い

学歴という唯一の武器社会というモンスターに跳ね返された

今はすっかり錆びついて、逆に邪魔な位だ

でもこの不自由な武器は捨てられない

唯一のアイデンティティーでちっぽけなプライド

この武器の使い道はきっとまだあるんだ、と自分を納得させている。

一度、この武器をより強力な武器に錬金する試練を受けた

結果は失敗

この錬金術には等価交換として、若さ新卒という素材を投資したが

失ってしまった。

残ったのはちっぽけな錆ついた剣のみ。

周りでは錬金に成功したもの

自分の剣を磨いて様々なモンスターとやりあうもの

同窓会はさながら、ギルドの装備批評会のようだ。

現実レベルアップ=年齢か

年をとったら技を覚える訳ではない

HPは年々おちる、ただ精神力・忍耐力というMPの限界値が上昇するだけ

魔法は使えないのにね

最近、新たな上司が入ってきた

まだ若い

話は弾む、自分のやりたい方面の話だからだ。

ただ一点

彼は過去経験として話す

自分妄想でしか話せない

同じ内容なのに、重みが全然ちがう

彼は経験値を得てレベルアップしている

自分妄想経験値は無い、スライムですら1もらえるのに

絶望的なまでの開きに日本人特有のうすら笑いしか途中から出来なくなった

たけやりで米帝飛行機を落とそうとした戦時の日本

それは無いだろう、と必死で剣を手に入れたのに

今あるのは、錆びついた剣

紋章だけは立派で、一目で分かるのに中身はスカスカ

この剣があれば、一端のモンスターと戦えるよ、とガイドに言われていた

実際、よく切れる剣と愛用している冒険者は数知れず

冒険はまだ始まったばかり

先駆者はみなそう言う

あきらめたらそこで試合終了だよと

指導者はそう言う

だけどなあ

復活の呪文はねえんだよ

HPは回復しても

武器ボロボロ

経験値は0のまま

もう6年戦っても経験値1すら手に入らないんだよ

魔法は使えないのにMPがあるのは精神力のゲージか

なら、俺はMAXがもう最低ラインなんだよ

回復しねんだよ、これ

先人はこう言う

自分自分、手持ちの武器でやるしか無い。なぜなら、それこそが自分だからだ。

色々な武器を持たずにモンスターに挑もうとしていた自分馬鹿だったんだ

慌てて錬金始めてもそりゃ失敗するわな

宝くじ一喜一憂する庶民をせせら笑う癖に、やっている事はそれ以下

とんだ道化師

笑われる位なら笑わせていると思い込んで生きてきたけど

お前の人生、笑い草だな

おい、笑われてるぜ、笑わしてみろよ

…笑うしかない。心では泣きながら今日もお調子者の仮面をかぶります。

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