あぁ、雨の日はくるものがある、精神的に。
装身具
身を守るための目的で所持しているもの
今はすっかり錆びついて、逆に邪魔な位だ
でもこの不自由な武器は捨てられない
この武器の使い道はきっとまだあるんだ、と自分を納得させている。
結果は失敗
この錬金術には等価交換として、若さと新卒という素材を投資したが
失ってしまった。
残ったのはちっぽけな錆ついた剣のみ。
周りでは錬金に成功したもの
年をとったら技を覚える訳ではない
HPは年々おちる、ただ精神力・忍耐力というMPの限界値が上昇するだけ
魔法は使えないのにね
まだ若い
話は弾む、自分のやりたい方面の話だからだ。
ただ一点
同じ内容なのに、重みが全然ちがう
絶望的なまでの開きに日本人特有のうすら笑いしか途中から出来なくなった
それは無いだろう、と必死で剣を手に入れたのに
今あるのは、錆びついた剣
この剣があれば、一端のモンスターと戦えるよ、とガイドに言われていた
実際、よく切れる剣と愛用している冒険者は数知れず
冒険はまだ始まったばかり
先駆者はみなそう言う
あきらめたらそこで試合終了だよと
指導者はそう言う
だけどなあ
復活の呪文はねえんだよ
HPは回復しても
経験値は0のまま
もう6年戦っても経験値1すら手に入らないんだよ
なら、俺はMAXがもう最低ラインなんだよ
回復しねんだよ、これ
先人はこう言う
自分は自分、手持ちの武器でやるしか無い。なぜなら、それこそが自分だからだ。
色々な武器を持たずにモンスターに挑もうとしていた自分が馬鹿だったんだ
慌てて錬金始めてもそりゃ失敗するわな
宝くじに一喜一憂する庶民をせせら笑う癖に、やっている事はそれ以下
とんだ道化師
笑われる位なら笑わせていると思い込んで生きてきたけど
お前の人生、笑い草だな
おい、笑われてるぜ、笑わしてみろよ
何故勇者になりたがるのか 武器を持たない「村人その1」でもいいじゃないか
村人その1のようにNPCならいいが、実際の人間は食っていかなきゃいけないから金がいるんだ。