2009-08-13

また世話好きの知り合いの社長に心配され、とりあえずウチへ来いと誘われた。

この夏で35歳、統計的にはニートから無職に変わるらしい。

とはいっても、働く気が無いわけではない。自分はとても仕事がしたい。

ブランクはあるし、年齢の割に洗練はしてないけど、ある問題さえなければ、出来ると思えることは山のように思いつく。

別に選り好みしているわけではない。できるんだったら、アルバイトだっていい。

なぜか年上に好かれるのと、学生時代に色んな仕事をしてたおかげで、人脈もあり、今回のように、ウチへ来ないか的なはなしがたまにある。

しかし、私は断る。

知り合いだからこそ、迷惑を掛けたくないからだ。

履歴書だけ見ると、上場企業を数回転職してきた、向上心あふれる人に見えなくもない。

それはある面で正しい。次こそは、あの悪夢が来なければ、と、思いながら、20代は転職をしていた。

仕事をやめる理由は毎回同じだった。

昼間から、突然ぶっ倒れるように寝てしまうためだ。

職場ならまだいい。会社ビルを前に、顔面蒼白で倒れることもあった。

最初は同情されるが、すぐに荷物になる。まあ当たり前だ。

原因は正直よく分からない。医者には大抵、自律神経失調症と言われるが、10年近く薬を飲んでも治らないので、2年くらい前にやめた。

慢性の鬱ではない。怠惰でもない。ただ、体が言うことをきかないもどかしさが、とても悔しい。

さらに5年前くらいから、みぞおちが刺すように痛み、毛穴という毛穴から脂汗やら老廃物やらがドクドクと流れ出るようになった。

これもまた医者内視鏡やらなにやらで調べてもらったが、目立った異常が無く、結局また自律神経失調症だ。

こっちは初めての発作の時、本当にこのままだと死ぬと思い、救急車を呼んだりしてたレベルなのに、何もないんだそうだ。

そして運び込まれた病院で触診を受け、確かに胃が痙攣しているといわれ、首をかしげられる。

だから言ったでしょう。手を当てると、胃の中でカエルが暴れてる感じって、そう伝えたでしょう。

本当に、全く意味が分からない。

しかも最近、外に出るとまた失敗するんではないかという恐怖感から、ひきこもりがちになりつつある。

それでも私が努力しているのは、この体を何とかしなければ、もう生きるすべが無いと思うからだ。

今はほぼ、ドクターショッピングな日々を送っている。

それしか、自分が前に進む方法は無いからだ。

でもたまに、夜に苦しんだ分の脂汗を流すため、シャワー浴びながら朝から泣いてたりする。

どうしてこうなった、何をどう努力すればいいんだ、そういう感じで顔を歪めて。

医者通いも時々嫌になるし、全て放り出したくなることもある。

でもやらなきゃ始まらないとおもって、医学書や論文をあさり、目星をつけ、病院を回っている。

癌の人とかが代替医療を求めて転々とするのって、こういう気分なのかなー、とか思いつつ。

私にはやりたいことが山のようにある。

また仕事もしたいし、旅行もしてみたい。

友達にわざわざ近所まで来てもらったりしたくない。

そんな願望を心に、私はもうすぐ35歳無職となる。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん