2009-03-20

http://anond.hatelabo.jp/20090320004046

市場原理から適正に決まるべき資産価値」というのは実体経済と無関係でないなら、投資過熱自体が適正価格に影響与えて、バブルかどうかがわからなくなるような。

その通りで、バブルは崩壊までバブル認識されないことがよくあります。

日本土地バブルも、その最中バブルであると指摘していた人は少なかったですし、

先日の原油も当初は新興国需要増が価格上昇の主要因だと言われていました。

適正価格との乖離が大きいと経済を悪くするというのが正しいなら、

これも多くの場合に成り立つと思いますが、やはりバブルが一定の大きさを保っている場合です。

それ以外でも、例えば生活必需品乖離が大きくなると色々と悪影響は出てきます。

逆にバブルが膨らんでるときはどんどん乖離が大きくなってるんだから、

適正価格との乖離が大きいと経済を悪くするというのが正しいなら、

改善するどころか悪化してもおかしくはないはずなのにそうはならないことが多い。

バブルで地価が適正価格から乖離するほど土地取引が冷え込んで不動産業が潰れるかというとそうはなってなかったし、経済全体で見てもバブル勃興で得をしたことから来る消費投資の活発化で失業倒産が減って実体経済改善してしまうことすらよくある。

バブルが膨らみ続けることが利ざやを生み出し、それが投資に回ることで実体経済恩恵を受ける、という構造があるからです。

言い換えると、乖離の変化率(バブルの膨張速度)が見かけ上の改善をもたらしているのであって、

乖離が大きいことそのものが実体経済改善しているわけではありません。

そしてこのことが、バブル崩壊実体経済に悪影響を与える理由にもなっています。

記事への反応 -
  • バブルが大きいほど落ち込みも大きいというのが必ず成り立つなら、 長期的にはどこの国でも資産価格の変化率は同じなるんじゃなかろうか? でも現実には平均してみると高成長の国も...

    • バブルは「市場原理から適正に決まるべき資産価値」と「投資の過熱によって底上げされた見かけの資産価値」の乖離、 バブルの崩壊はその幻想が崩れて本来あるべき状態に急激に戻る...

      • 投資の過熱と実体経済が関係ないなら、いくらバブルが大きかろうと実体経済に良い影響も悪い影響もないはずでは?だからその場合バブルが大きいほど崩壊する時の資産価格の下落が...

        • 投資の過熱と実体経済が関係ないなら、 つい先日の原油の高騰も実体経済に影響ありまくりでしたが。 投資と実体経済は密接にからみあっています。 もし「市場原理から適正に決ま...

          • つい先日の原油の高騰も実体経済に影響ありまくりでしたが。 「市場原理から適正に決まるべき資産価値」というのは実体経済と無関係でないなら、投資の過熱自体が適正価格に影響...

            • 「市場原理から適正に決まるべき資産価値」というのは実体経済と無関係でないなら、投資の過熱自体が適正価格に影響与えて、バブルかどうかがわからなくなるような。 その通りで...

              • その通りで、バブルは崩壊までバブルと認識されないことがよくあります。 これって後付で好景気をバブル認定してるだけのような気がする。逆に不景気で資産価格が暴落してる場合...

                • その通りで、バブルは崩壊までバブルと認識されないことがよくあります。 これって後付で好景気をバブル認定してるだけのような気がする。 好景気だと思ってたが崩壊した → ...

                  • 私が書いたのは「一定の大きさを保っている」つまり大きさが変化しない(大きくも小さくもならない)場合であって、「一定の大きさを超えれば」と書いたつもりは無いのですが、こ...

                    • つまりどれだけ乖離が大きくてもその大きさが変化しなければバブルの悪影響はないということ? ??? 私は前のエントリで 適正価格との乖離が大きいと経済を悪くするというの...

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