2009-03-19

進化」を使った兵器づくりなんて、現実世界ではあり得ません―

ポケモン映画最新作「ガラパゴス超克の離島」の封切りを前にの総合研究大学院大学教授長谷川真理子(進化生物学)が18日、

異例の記者会見を開き、進化論研究について誤解をしないよう訴えた。

進化とは、生物世代交代によって個体群中の遺伝子の頻度が変化していくこと。

より多くの子孫を残せる形質をもたらす遺伝子が、世代交代を経て増えていくことを正の自然選択という。

映画は「究極の生物兵器」をつくるため、ガラパゴスダーウィン研究所(CDRS)から 新種のポケモンが盗まれるという筋書き。

湯山邦彦監督松本梨香主演で、7月18日に世界同時公開される。

NINTENDO制作原作ゲーム世界的なベストセラーだ。

CDRSでの進化研究に実際に参加している長谷川教授は会見で研究歴史などを解説。

生物が一生の間に新しい種へ進化することはなく、現在科学ではオスの孔雀の羽の説明ですら確かな説明ができない。兵器をつくるのは全く不可能だ」と強調した。

記者会見を開いた理由については「映画エンターテインメント科学性を論じるのはヤボなことだと 承知している。ただ、最近進化研究危険ではないかという問い合わせが相次いだので、 正しく理解してほしいと考えた」と話した。

ソースasahi.com

asahi.com朝日新聞社):東大教授映画科学で反論「反物質爆弾、不可能」 - サイエンス

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