2009-01-13

http://anond.hatelabo.jp/20090113025013

少し思うところを書いてみる。

>だっておとん、商才なかったんだよ。一人で仕事して50代で年200万とか。下手すると俺の初任給の方が良いくらい。ひどいもんだ。

おとん、たいしたもんじゃない。商才がなくても人を頼らずに自立して生きてきたんでしょ?立派に子育てしたんでしょ。強く強く尊敬する。そこは派遣村の人とは大きな隔たりがあるでしょ。ひとくくりになんて出来ないでしょ。絶対誇っていい部分でしょ。

ただね。派遣村の人とは違うからこそ、考え方を少し変えただけで打開できたかもとも思ったんだ。元増田大卒であることが伺えるし、たくさん物事を考えているようにも思える。世の中のこともよく見てる。そんな元増田を育ててきた親御さんに敬意を払うからこそ、ほんの、ほんのちょっとだけ考え方を変える可能性を探れなかったのかなと思ったんだ。

以下に書くことは亡くなったお父様に鞭打つような言い分になってしまうかも知れないけど、元増田とお母様にはこの先の人生もあるので、自分意見を書いてみる。結果論の部分も多々あるので受け入れられないときは切り捨ててくれ。

非常に汚い思考法かも知れないけど、まずお父様が自分病気を押して働くしかなかったという状況を防ぐ手だてが何かなかったのだろうかと考えた。そこが一番の悲劇の部分だから。

一番つらかったのは、当然だが、お父様が事業を休めなかったことだ。代わりがいなかった。でも、健康は何事に代え難いがたいものだ。そこは親類に頼っても良い部分じゃないのだろうか。お金は働いて少しづつ返すといって金策に走ることは出来なかったのだろうか。

お母様も、収入を得ることで精一杯であったことが伺えるが、職場人間というのは、同僚がそこまで差し迫った状況であることを知ったときに、果たして知る前と同じ様に仕事を要求するのだろうかと思ったんだ。旦那が病気だと言えば、お見舞いをするために少し働く時間に融通を利かしてくれたり、野菜や煮物を分けてくれたりと、そんなことがなかったのだろうかと。

そして、心理的なハードルが高いことはわかるが、生活保護という手段は想定としてあったのだろうか。

うまく言えないが、お父様とお母様は歯を食いしばってしゃにむに働いたのだと思う。じゃあ、そんな方を世の中の人間は見捨てるだろうか。評価しないのだろうか。そうなんだとしたら、私は絶望せずにはいられない。

今の時代、競争は肯定されていて、極論すれば、他人を蹴り飛ばしてでも自分だけ成功しようとする風潮が強い。リアル蜘蛛の糸だ。

そんな風潮の中、お父様やお母様の「がんばる」はどんながんばるだったのだろうか。「がんばる」が他人と蹴散らしてでもがんばる「敵を作るがんばる」だったのか、それとも競争じゃなくて協働というか、他人が困っていたら助けるなかでの「みんなとがんばる」だったのか。ここをどう考えるかが、人との交わりを大きく変えていく部分だと、個人的には強く思っている。

(ただこれは相応にレベルの高い話で、一生税金むしりとって生きていこうと考えている、自活する気持ちがない人間を前提としてはこの様な話は全く論じられない。)

前者社会を敵と見なし孤立しやすくならないだろうか。後者は、自分が助けた人の中から、困ったときはお互い様だと自分を助けてくれる人が僅かながら出てこないだろうか。

・・・”茨城”は近郊農業の盛んな土地柄で、農家土地持ちは家庭で野菜を作り、食べ物には困りにくい土地柄だと思った。だから、近所づきあいを重ねれば、元増田のような非常時には食べ物を用立てて助けてくれる地域住民もいるのではないだろうかと、少しだけそう思った。東京過疎地だったら難しい部分だろう。

健康は何物にも代え難い。健康で有りさえすれば、一時床に伏せってしまうようなことがあっても、お父様のような方だったらやり直せると思った。だから健康よりも事業を取らざるを得ないという結論を、意地でも、何が何でも、何とか、変える方向を模索する必要があったのだと思う。

生活保護を常にアテにしてのらりくらりと暮らす奴とは天と地ほどの違いがある。生活保護は、その理念から言えば、お父様のような、一生懸命がんばっているが健康上の不運に見舞われたような方のためにある制度なんだと私はそう思う。

なんだか、まとまんねーな。まあいいや。ごめんな頭使って考えたけどこの程度のことしかかけなかった。ちなみに私の父親も自営業年収200万だ。いまのところ病気大丈夫のようだ。

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