http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1208185.html
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痛いニュースとはてブコメントを見ていて、ふと小学・中学の頃同じクラスにいたアイヌのA君のことを思い出した。
今から大体10年前、北海道の東のほう(帯広より東だけど釧路よりは西)の田舎町で起こったことを書いてみようと思う。
A君とは小3から中3まで7年間同じクラスだった。田舎の学校だからクラスが3つしかなく、何年も同じクラスになるのは珍しいことではない。
小6のとき、担任の先生が授業でアイヌ文化の話をしていた。そのとき、先生がうっかり「A君はアイヌ」と口を滑らせてしまった。
それから…クラスの男子が陰でA君のことを「アドッグ」(→a dog→あ、犬→アイヌ)と呼ぶようになった。
小学校時代は特にイジメがあったわけでもなく、こういう陰口だけにとどまっていた。
その後、小学校を卒業し中学校に入学した…田舎だからメンツは全く変わらず。
中1の時は担任・副担任・クラスメートともに恵まれ、特に問題もなく毎日が過ぎていった。
そして、クラス替え…小学校時代に「アドッグ」とか言っていた人の多くと同じクラスになってしまった。
中2の秋頃、アイヌとは関係ないことがきっかけでA君を無視することになった。
それは自分含む友人3人で決めたことなのだが、その話は翌日にはクラス全体に広がっていた。
A君の死角から誰が言ったか分からないように「アイヌキモい」と言うとか……
公衆電話からA君の家にイタズラ電話をかけて「アイヌ!」と大声で叫ぶとか……
とにかくやりたい放題やっていた。それでもA君は毎日学校に来ていた。
中3になると事態はさらに悪化した。A君に対するイジメがどんどんエスカレートしていった。
誰かの持ち物がなくなったときにはA君のせいにされた。わけもなく不良に顔面を殴られた。
学活と道徳の授業はA君イジメ問題の話で全て潰れた。臨時の学年集会もあった。
A君は小学校から毎日休まずに学校に通っていたのだが、中3になってからついにその記録が途絶えてしまった。
修学旅行の班決めも難航した。A君をどこに入れるかで5時間くらい話し合った。
結局、行動の班は俺とA君を含めた6人、宿泊も1日だけ同じ班となった。
その修学旅行の夜にA君と仲直りした。なぜここで仲直りできたのか、今でもよく分からない。
やがてイジメは終息に向かっていった。A君を無視する人もわずか数人になっていた。
その後、A君とは仲良くやっている。ただ、俺の母親とA君の母親の仲は今も悪いままだ。
A君は高校→大学と進学し、現在、東京で働いている。彼女ができたという噂も聞くが真偽の程は定かではない。
大学時代にA君に会ったとき、俺より服装に金かけている感じがしたから彼女がいてもおかしくないとは思うけど。
実は同じ学年にもう1人アイヌ民族の人がいた…この人はB君としておこう。B君はA君とは違ってイジメを受けていなかった。
というのも、B君は不良グループに属しており、イジメたら痛い目に遭うことがわかっていたから。
B君とは中1から中3まで同じクラスだった。B君はいつも下ネタばっかり言っていたような気がする。
A君のイジメには不良グループも多少は関わっていたけど、B君は何もしていなかったと思う。
B君は300点中30点取れば受かると言われている地元の高校に落ちてしまい、高校進学を断念。
それから、成人式や同窓会でB君には何度か会ったけど、何とか仕事はしているようだった。
去年のある朝、母親から電話がかかってきた。「B君がNHKに出てるよ」と。
急いでテレビの電源を入れてみると…民族衣装を身にまとったB君がインタビューを受けていた。
B君は町のアイヌ文化保存会のメンバーとして活躍しており、そこにNHKの取材が入ったらしい。
合計80人の学年にアイヌの血を引く人が2人もいたというのは非常にレアなケースだと思う。
アイヌであるがためにイジメられたA君と、アイヌであることを誇りに思うB君……
A君は体格や性格に問題があるような人ではない。アイヌでなければまずイジメなんて受けていなかったと思う。
また、B君が不良グループに属していなければA君と同様にアイヌであるためにイジメられていたかもしれない。
アイヌ差別が存在しないのならば、このイジメもなかったことになるけど、
俺はA君イジメに加担していたことは覚えているし、一生忘れることはないと思う。
アイヌでなければまずイジメなんて受けていなかったと思う。 その学校でそのメンツだったからイジメがおこったんじゃないの? その理由でどこでもイジメがおこるわけではない。 ...
差別云々はおいておくとしても、 「北海道出身だけどアイヌなんか耳にしたことないよ」というのは、それはそれで逆に問題を含んでいたりする。 要は、アイヌ文化が消滅しつつあるっ...
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