2008-11-06

今日の一冊 No.1「こころ夏目漱石

 まあ、ぶっちゃけていうと、finalventには漱石は読めていない。まあ、そういうと失礼なんできちんと書くとぐちゃぐちゃしそうだが。

 そして、私はfinalventに関心が持てない。転向知識人ブロガーという以前、何を言っているのかよくわからない。これは単純に私がアホなだけかもしれない。メディアに全く出てこないので知るわけもないのだが、ハテブキラー知的な文体と社会派ネタ選びなんで、ぐふぇと思うだけ。私は中年男性ブロガーというのは受け付けない。断固害を受け付けるものではないが、でも彼の言っていることはわかる、同意しないし、浅薄だなと思うけど。

 今回のはてブ2は、しかし、なにか奇妙な作り込みがあった。作り手のなかに微妙finalventへのクリティカルな構成意識があった。

 かつて運営していたという全裸ニュースブログを発掘されGigazineと同じくクズニュース拾いのブロガー時代を出しているのだが、たぶんその露出finalvent意図的なものだろうし、はいはいとはてなダイアリーでは定番で流していたのだろうが、微妙に「ま、これは通じないだろうけど」という語りだしのなかで、finalventの幼い、あれねハテブからはたまらない中年厨房キモみたいな記事を写し取っていた。おお、このはてブ批評力はすごいと思った。

 たぶん、finalventという人はこの文体で、ずっと身近な人と繋がってきた人なのだろう。それをブログで見せることもあるのか、私は知らない。そして、この奇妙孤独さとネットへの信頼感への期待の熱情は、引きこもりの人によく見られるものだ。「真性引き篭もりブログ」のような。

 finalventについては仔細は知らないが、ほっておかないタイプ男性で、ありがちな知的で暇で実際には保守的な信者さんがいるのではないかと思う。ちとぐぐったらそんな感じはあたっていそうでもあった。「finalvent先生、素敵な読者様がいて、私なんか」という引きの思いがまた信者のツボでもあるし、そのあたりのプロテクションでうまくブログをこなしてきたのではないか。なんか悪口書いてみるたいだな。

 これも詳しくは知らないが、finalventはてなブックマークとの関係微妙なアンビバレンツがあるのだろうし、このはてブキラー的なネットペルソナもその関係の産物なのではないか。そしてたぶん、ブログ信仰という内面においてもはてブとのアンビバレンツな思いはあるのだろう。

 実はそうした各種のアンビバレンツが、彼にとっての漱石の「こころ」なのではないかと思うが、まあ、ちょっと与太を書きすぎたか。

 「こころ」については、山本七平著ということになっちゃったイザヤ・ベンダサンのこれがもっとも深いと思う、文学論としても。「こころ」との関連は上巻だけでよい。

inspired by

今日の一冊 No.8 「こころ夏目漱石

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20081105/1225847626

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