2008-11-03

システムエンジニア

日本においては文理問わず広く雇用を受け入れている業種であり、コンピュータサイエンスを初めとする情報工学の一切に精通しておらずとも就業が容易である。また、システムインテグレーターを筆頭として、そうした者でもSE(エス・イー)と呼ぶ習慣が浸透しており、エンジニアというサイバーな印象を想起させることで職業イメージアップを図ることに成功している。 そのため2008年現在情報工学の修得を避けつつも技術者という肩書きを手軽に獲得したい者、あるいは情報工学の修得に失敗した者が心のより所として、システムインテグレーターへの就職を妥協して受け入れる傾向が強い。 業界全体の傾向として、同業界においてはしばしば「コミュニケーション能力こそが重要」と啓蒙されている。システムインテグレーターで要求されるコミュニケーション能力の水準は、他業種と比較した場合でも特別、高いものが要求されているわけではないが、前述のような学生就職後に劣等意識を抱かぬよう、技術力の低さを補うための代替スキルとしてこうした言葉をあえて担ぐといった手法が取られている。 技術的な能力の有無は、ある対象の個々の要素を「知っている・知らない」の二分法から導き出せるケースも多く、そうした技術的な知識の修得には時間がかかるため、学生時代にこれを十分に満たせなかった者への救済手段として「コミュニケーション能力こそが重要」だと説き、これを能力開発の上位に置く企業も少なくない。

富士通NEC日立製作所東芝三菱電機などのコンピュータメーカー情報処理部門から独立した会社、またはそのメーカー傘下に入った会社メーカー製品と組み合わせたソリューションの提案に強みがある。主に親会社から、開発案件を元請額の八掛け程度の額で受注して開発を行う。70年代からバブル期にかけての過剰な雇用によって後年、技術者のだぶつきが発生し、こうした社員への業務をあてがう目的日経BPやアイティメディアなどの情報媒体を利用し「システムインテグレーターエンジニアの業務」、「情報産業花形」と業界ぐるみで盛り立て、モチベーションを維持する手法が取られている。

上述の企業システム構築のプロジェクトにおいて商流の上位に位置する傾向が高く、そうした経緯であてがわれてきた、本来行き場の無かった社員が進行の指揮を執るケースも少なくなく、しばしばプロジェクト破綻をきたしているのが実情である。

Wikipediaより

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