英字新聞のThe Japan Timesには9日、10日とこの件が実名入りで報道されている。
■9日付けのThe Japan Times(AFP-時事通信)より
このインドで生まれた女児の名前は「Manji Yamada」。そして父親の名前は「Ikufumi Yamada」。Manjiは7月25日に生まれた生後14日の女の子、Ikufumiは45歳の男性。インドのメディアはIkufumiが東京の外科医であると伝えているという。
Manjiはパスポートがないとインドを出国できない。しかし国籍をどうするかという問題がインド、日本間で解決されていないためにパスポートが発行されない。ここにIkufumiが抱える問題がある。
インドの法律では、未婚の男性が女の子を養子にもらうことができない(理由は不明。犯罪等を防ぐためなのだろうか)。そもそも、インドでは代理出産に関する法律がない。ただ、代理出産ビジネスはインドでブームになっている。インドのメディアは、この問題が解決されないとManjiが「First surrogate orphan」(初の代理出産孤児)になると伝えているという。
ManjiはIkufumiの母やIkufumiのインド人の友人が面倒を見ている状態だ。
■10日付けのThe Japan Times(AFP-時事通信)より
現地時間9日、出生証明書がManjiに発行された。これでIkufumiと戸籍がつながる道が見えたと、担当医師は話している。出生証明書の父親欄はIkufumi、母親欄は空欄。「インド政府の基本方針に従えば、Manjiに旅行書類を発行するだろう。あとは日本政府が動揺のことをするかどうかにかかっている」と担当医師のSanjay Aryaは話している。