2008-07-31

学校のオベンキョーが嫌いな優等生様の謎

ダンコーガイ経済的な問題でアメリカの名門大を中退したというのは有名なはず。

だとすれば、ダンコーガイは書類上はともかく、実質的にはよくある高学歴人間だ。

大検とか中退なんてのは別に珍しいことでもない。それこそ京大にでも多くいるよ。

実際のところ、ダンコーガイが知識を披露している文章の多くは「その道の人にはイロハのイ」程度のことをわかりやすく書き直したものであることが多い。彼が「頭がいい」と尊敬されている部分のかなり多くは、「高学歴者」特有のスキルと共通する部分なのだ。


そんな人間が、どうしてことあるごとに学歴を目の敵にして、中卒を自称(これはある種の学歴詐称だと思う)するんだろうか。なんか意図があるのか。

自分もいい大学勉強したのなら、学校で学べることの凄さも限界もある程度は自分でわかってるはずだろう。


学校で学べることというのは確かに限られた知識だ。だが、それが何の役にも立たないだとか社会での優秀さと何の関係もないと言ってしまうのは言い過ぎだ。

単なる知識の積み重ねは百科事典Googleが代替できるとうそぶく奴らは、知識の恐ろしさを知らない。現代文明はまさに、古代からの知識の集積の上に成り立っているのだ。これが「つまらないこと」であると言ってしまうのであれば、世の中に面白いことなどなにもないのではないか。

また、学校勉強人格形成と無関係というのも大嘘だ。何かを一生懸命努力した人間は、怠惰に過ごした人間よりは確実に何かを得ている。スポーツ選手芸術家にたとえてみるとわかりやすい。彼らの中には社会性が欠ける人間も多くいるかもしれないが、人間性が薄っぺらい奴は少ないだろう。程度の差こそあれ、高学歴者にも似たようなことが言える。


そして、ダンコーガイを崇拝している自己啓発大好きな人たち(マッチョワナビー)の特質を見ていると大笑いだ。彼らは学歴が大嫌いだが、彼らの思考回路受験勉強パロディそのものなのだ。

よく考えてみるといい。就活オタクは、受験オタクと何が違う?セミナーで「コミュニケーション能力」や「人間力」を鍛え、ギョーカイ人とのコネを自慢する彼らは、模試や夏期講習などで予備校に足繁く通い、カリスマ講師を崇拝する受験生と何が違う?

ITのなんちゃってエンジニアたちも同様だ。「ITは学歴無用の実力の世界」というが、従来型の技術の世界なんて昔からそうだ。「大学は不要、Webで学べる」と言ってる人間も多いが、単にIT(というか一部のコーディング技術だね)が学問として未成熟で断片的な知識の集積だから、キーワード検索した結果を画面上で閲覧するだけで事が足りてしまっているだけの話なのだが。アカデミックの発祥期の真似事をしているとてもほほえましい世界としか俺には思えない。


もういい加減、学歴は役に立つか立たないかなんてつまらない二分法はやめたらいいのに。学歴ビジネスも所詮手段だろうが。勉強ができる人間と金を儲けられる人間はどっちが偉いかなんて、本当にくだらんよ。

  • コンプなんじゃない? なんだかんだで、履歴書的な学歴がないことでいろいろと嫌な思いしてきたんだろう。

  • キャラ立ちをよくしたいだけだろ > dankogai。 学校の勉強なんてやらなくても社会的成功は収められるよ!!って言いたいだけだとオモ

  • よく言うじゃない。 お金と名声と時間の3つはどんなに手にいれようとしても2つまでしか手に入らないって。 この中で学歴は名声に属するものだとおもう。 あの人あの大学出たんで...

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