2008-06-23

無い内定の友人を見下してしまう自分が卑しい

心底下劣な根性であると思う。

本来うちに秘めておくべき感情の吐露であるが、

文章にして落ち着きたいと思う。

幸い私は4月に楽々と優良な企業から内定をいただけた。

が、私の友人は現在「無い内定」である。

しかも、「無い内定」であるだけでなく、

留年の危機も抱えている。

だらしないところもあるが、

非常に憎めないタイプキャラクターであり、

かわいい彼女もいる男だ。

その彼が少々というかかなり最近「うっとーしく」なってきた。

元々だらしないく、ピンチに弱い男ではあったのだが、

その都度仲間が手を貸したりしてなんとかなっていた。

昨年の留年の危機などもいい思い出だ。

そんな彼が就活愚痴を垂れ始めたのは5月半ばくらいであっただろうか。

ある日こんなことを言い始めたのだ。

「お前さんが内定もらっててなんで俺がもらえないんだろうなぁ。」

ちょっとカチンと来たのは今も秘密だ。

私は適当さには定評のある人間だが、

それなりの準備と心構えをもって就活に臨んだ。

その結果の内定だったわけだ。

それをどうやら彼は私が適当就活をやって内定を得たと心底信じ込んでいるらしいのだ。

ルーズで有言不実行でどうしようもない愛すべき馬鹿野郎だとは常々思っていたが、

その全く人の努力を見ない姿勢に絶望した。

アドバイスを求められて、私が彼の気をつけたところがいいことをいくつか述べても

欠点を指摘するのは気が引けるものだが)

彼はいかに自分が努力をしているか、いかに自分が悲劇のヒーローなのかを語るだけで

聞く耳を持とうとしない。

彼の「努力」とは私から見ればテスト前の一夜漬けに等しく、

彼の求めるサポートは「ゆりかごから墓場まで」の護送システムに他ならない。

この間、面接アドバイスを求められ、数点のポイントを述べたが、

結局は「でも面接官と学生の視点って違うんじゃね?」と話を折られてしまった。

周りの友人達はだんだん彼から疎遠になっていく。

就活というストレスフルな環境がその人間本質をさらけ出していく。

私の本質は「見下す保護者」だと思える。

こいつはダメだから俺がサポートしないとと勝手正義押し付けているのだろう。

本当にダメなのは自分とも気付かずにだ。

世間的にいい大学、いい会社と、俺のステータス社会的に見てかなり上だ。

結局この先も人を見下してしか生きていけないのかと思うとどうしようもないやるせなさを感じる。

人からは優しい優しいと言われるが、

その優しさは十中八九「見返り」や「見下し」の優しさだ。

大学4年目にして人生に悩む。

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