■http://anond.hatelabo.jp/20080615145710

実需は良いが投機はだめという立場に立つならそういう事になる。

ということは、

実需と投機。両方あるからこそ効率的な市場が実現されてるわけで。

http://anond.hatelabo.jp/20080615111604]、強調引用者

は否定ということかな。

それとも「効率的な市場とは投機も含んだ市場である。だから実需と投機の両方が必要である」というトートロジー？

これは効率性の基準・定義によるでしょ。目的なしに効率なんて概念は成立しようがないわけで。

資源の配分なんで、実需を満たすためっていう話で。

もちろん価格が上昇すれば実需も減るわけだけど、均衡点を無視して価格が上がれば、消費者利潤は減少するけど、その分生産者の利潤は上昇する。でも、それでも価格が上がると社会全体の効用は減るっしょ？説明のグラフは誰でも見たことのある例の奴なんでいちいち書かないけど。

投機マネーのケースで言えば、投機マネーの流入で価格が上がってるとすれば、産油企業(と投機屋?)の利潤は増えるけど、需要者の利潤は減って、減少分の方が上回るから社会全体の効用が減るんじゃないかと、そういう感じ。

「投機マネーのせいで値上がりしてる」という説明への疑問

それは、「投機マネーは入っていない」または「投機マネーの有無に関わらずこの値段だったはず」ならどっちだろうか。

前者なら事実認識の問題なんで水掛け論になりそうだけど、とりあえず先日のG8では投機マネー流入説が有力だったよね。

後者なら、投機マネーが流入しているのに値上がりしないという理屈が疑問。値上がりを見込んだ投機マネーによって需要が増加する分、値段は上昇するよね。

現在の原油価格について言えば、もちろん投機マネー無しでも値上がりしている場面だけど、投機マネーが無い場合以上に値上がりをしている、というのが大方の見解だろうと思う。

で、この話題を出したきっかけはそれなんだけど、今答えを聞きたい疑問は、原油価格はさておき、投機を積極的に肯定すべき理由が良くわからないという点。

仮にギャンブルでもやりたい人は勝手にどうぞ

というのは消極的肯定理由に過ぎなくて、それの社会に対する害が小さいなら同意するけど、本当に食料や原油が欲しい人達の便益を減らしてまで容認するだけの価値があるか？と思う。

ギャンブルがやりたきゃギャンブルに相応しい物でギャンブルしてくれって話。

Permalink | 記事への反応(4) | 16:25

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